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1997 年度 実績報告書

叙事詩の学際的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09610436
研究種目

基盤研究(C)

研究機関千葉大学

研究代表者

三浦 佑之  千葉大学, 文学部, 助教授 (90104091)

研究分担者 中川 裕  千葉大学, 文学部, 助教授 (50172276)
荻原 眞子  千葉大学, 文学部, 教授 (00129074)
栃木 孝惟  千葉大学, 文学部, 教授 (10008956)
キーワード叙事詩 / 語り / リズム / 英雄叙事詩 / 祭文 / アイヌ / 口承文芸 / シベリア少数民族
研究概要

4年間の予定で、日本・ユーラシアにおける叙事詩を学際的に研究することを目的として開始された研究の第一年目である。この研究の中心に置かれるのは、研究分担者を中心として、その他の学際的な研究者を含めた、叙事詩の総合的な研究会である。本年度は、学内外の研究者や院生を加えた10名によって「叙事詩研究会」を組織し、定期的に研究会を開催し、研究発表と討議を行なった。まず、6〜9月にかけて研究分担者による打ち合わせを数度にわたって行い、今後の研究の方向を検討するとともに、10月から本格的な研究会を開催した。その題目と発表者は以下の通りである。
「イタコの祭文について」(三浦佑之)「アイヌ英雄叙事詩」(中川裕)
「シベリア少数民族の英雄叙事詩」(山下宗久)「アイヌ英雄叙事詩のリズムについて」(奥田統己)
以上4回の発表と討議において、日本・アイヌ・シベリア少数民族における叙事詩あるいは口承文芸の表現や構造、語り方やリズムなどが論じられ、多くの知見を得ることができた。この研究会は、当初の予想以上に学際的な研究として有効に機能したと考えている。とくに、研究分担者以外の山下・奥田氏の参加を得たことによって、叙事詩の具体的な分析がなされたことは大きな収穫であった。来年度以降も、外部の研究者を招いて、より活発な研究発表と討議を行ないながら研究を深めていきたいと思っている。
研究会のほかに、今年度は東北地方を中心に資料調査・祭祀調査などを実施し、今後の研究に役立てるための基礎作業を行なった。ただ、叙事詩関係の伝承者は数少なく、予定していた調査をすべて実施することはできなかったが、この点については来年度以降に継続を予定している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 栃木孝惟: "新院讃岐遷幸関係記事の考察-離京のあと" 国語と国文学. 74・7. 1-16 (1997)

  • [文献書誌] 荻原眞子: "エヴェンキの英雄説話の2つのテキスト" 北海道立北方民族博物館研究紀要. 6. 125-146 (1997)

  • [文献書誌] 三浦佑之: "ウサギの快楽-昔話「カチカチ山」の深層-" 劇場文化(静岡県舞台芸術センター). 6. 10-17 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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