研究概要 |
三年間の研究期間の第一年度として、本年度は主として.研究室に保管されている既存カードの点検修正とそのパソコンによるデータ入力を行うこととした。 ついては、どのような方法でデータ化するかを検討したが、将来的に広く利用に供することを考え.既存の市販ソフトを利用するのが適当であるとの結論に達したので、範用性のすぐれた.MS-DOSのテキスト・ファイルとしてデータを蓄積することにした。作業はこれを市販の既存ソフトであるエクセルを用いて一覧表して作業を進めた。 また、最適な底本を決定する手掛りとして、既存カードが利用した底本が何であるかを確認する作業が必要になり、これは専門知識を有する者が一点一点カードの内容と書籍の内容を対照検討することが欠かせないため.大学院生を大量に動員し、使用されている底本の確認を進めた。その上で、既存カードを遡及入力したが、本年度に入力できたものは、41作品、39,680件である。一件に複数の項目を含むものがあるため.項目数では4万項目を超えることとなった。次年度は本年度の結果をふまえて、底本の交換し、遡及入力を継続するが、必要度の高さと、三年目の完成の可能性を目途に、歌学大系を底本として、歌学書の項目入力を優先して行うこととした。
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