研究分担者 |
池澤 一郎 明治大学, 法学部, 講師 (70257228)
渡 浩一 明治大学, 政治経済学部, 助教授 (00184002)
比護 隆界 明治大学, 文学部, 教授 (50062013)
徳田 武 明治大学, 法学部, 教授 (20139447)
日向 一雅 明治大学, 文学部, 教授 (90079426)
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研究概要 |
本年度の研究は、大きく分けて二つの分野で成果を挙げることが出来た。ひとつは仏教文学と美術に関するもので、もうひとつは文人画と漢詩文とに関するものである。研究代表者林と分担者日向,比護,渡は前者についての,徳田,池澤は後者に係わる調査研究を進め、ぞれぞれ論文と口頭発表の形式で成果を世に問うている。林の研究は韓国曹渓寺の「釈迦一代記図絵」の典拠調査と、インド・チベット・ネパール・中国・韓国の「生死輪」という仏教絵画についての新知見を示すものであった。日向は浄土教の文化と巫俗について日韓の比較と行い,渡は寶の川原伝承をめぐる日本中世以降の文献を実証的に考察した。以上3名は研究成果をまとめて、韓国で催された国際学会で発表、別紙に揚げる論文に収斂させた。徳田・池澤は中国と日本との比較文化的見地から、中国と日本の文人画に書き記された題画詩・画讃について、綿密な訓話を施し、従来の誤読を訂するとともに、絵画と漢詩文との関係について新しい展望を示す論文を完成させることが出来た。徳田・池澤も本研究課題の国際性に鑑み、中国の学者と交流を行っている。比護は仏教文学研究に資する為「扶桑略記」の訓話を進めた。
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