『日本詩紀』『日本詩紀拾遺』『本朝文粋』の電子化テキストをデータベース化し、テキスト及びデータ作成に至る方法のまとめを実施した。 1.『日本詩紀』『日本詩紀拾遺』『本朝文粋』の電子テキストの本文の校訂した。 2.電子化テキストのJIS外文字(非互換漢字)の処理について、一つのデータベースファイルに対して、ISOコード(いわゆるUNIコード)番号表記による汎用テキストデータファイルと、ATOK13のTrueタイプフォントによるWINDOWS版アプリケーション対応ファイルとを複層的に備える方法をとった。その際、文字鏡研究会版「今昔文字鏡」による漢字情報を参考とした。 3.『日本詩紀』電子化テキストの作品番号を付した。番号は、巻番号(2桁)・巻内作者番号(2桁)・作者別作品番号(3桁)から成る都合7桁とした。 4.『日本詩紀』の作品の出典となっている別集の作品番号を、電子化テキストの各作品に、別集名の略号付で付載し、利用の便宜を図った。その際、各別集の今日最も参考とすべき各注釈書を参考とした。 5.『本朝文粋』の作品番号の確認と決定及び行単位データの確認と決定をすすめた。 6.王朝漢詩漢文の電子化データのオンライン化のための準備を進めた。 (今後の課題) 1.以上のテキストデータベースについて、さらにより良質で使用の便宜のよいファイルに向上させるべく、本文のバージョンアップを図る。 2.電子版の利用が困難な利用者向けのプリント版の索引化を図る。
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