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1997 年度 実績報告書

中英語期における非人称構文と再帰構文

研究課題

研究課題/領域番号 09610467
研究種目

基盤研究(C)

研究機関千葉大学

研究代表者

小倉 美知子  千葉大学, 文学部, 教授 (20128622)

キーワードMiddle English / reflexive / ‘impersonal' / verbs / corpus linguistics
研究概要

本年は4年計画の初年度であるため、基礎的な資料収集と、この研究を始めることを国内外に知らせることを目的としてスタートした。
この研究を実施するにあたって、これまでの資料をもとに5月〜6月にかけて研究会を行い、中英語期に非人称構文と再帰構文の双方の用例を持つ動詞とその分類に関し、4年以内にこの研究を完成させる予定であることを確認した。この内容は、中英語学会のproceedingsに掲載が決定している。
また、この時期に、ヘルシンキ大学のリサネン教授が中心となって開発したHelsinki Corpusのほかに、古英語・中英語・近代英語・スコットランド方言等のコーパスを用いて、パイロット・スタディを行った。さらには、トゥルク大学に招かれて、ヒルトゥネン教授の指導学生(博士課程)達と討論・懇談を行い、中世語学を中心にした彼らの研究課題について、一人一人アドバイスを与えた。
次に、12世紀の説教集の写本から、最も統語的に問題のある過渡期のテクストより、これまでのeditionsの不備を発見するに至った。この成果の一部はすでに、Notes&Queriesに投稿、採用されている。
また、11月には研究会にて「再分析」という考え方を文献学と言語理論の双方の立場から論じ合うという試みをし、有意義な討論をすることができた。
さらに12月には、中世英語英文学会で、言語理論を基盤とする立場から、歴史言語学の方法論の充実を発表した。こうした学会での活動を通じて、本研究の意義を国内外に知らせることを目的とした初年度の目的は一応達成できた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Michiko Ogura: "“OE Habban+Past Participte of A Verb of Motion"" M.J.Toswell and E.Tyler(eds.),studies in English Language and Literature(London:Routledge). 199-214 (1996)

  • [文献書誌] Michiko Ogura: "“Verbs of Motion in Beowult"" S.Noguchi(ed.),Text and Language Beownlt,Chaucer and Related Work I(Tokyo:CMES). 7-34 (1996)

  • [文献書誌] Michiko Ogura: "“The Variability of OE Faran and Feran"" T.Nevalainen and L.Kahlas-Tarkka(eds.),To Explain the Present(Helsinki:Societe Neophilologlque). 149-162 (1997)

  • [文献書誌] Michiko Ogura: "“On the Beginning and Development of the Begin To Construction"" J.Fisiak(ed.),Studies in Middle English Linguistics(Berlin:Mouton de Gruyter). 403-428 (1997)

  • [文献書誌] Michiko Ogura: "“Three Features of Old English Verbs of Motion"" English Studies. 78. 316-329 (1997)

  • [文献書誌] Michiko Ogura: "“Punctuation Problems on Five Manuscripts of the West Saxon Gospels"" M.Kanno,et al(eds.),Medieral Heritage:Essays in Honour of Tadahiro Ikegami(Tokyo:Yushodo Press). 179-187 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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