• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1998 年度 実績報告書

中英語期における非人称構文と再帰構文

研究課題

研究課題/領域番号 09610467
研究機関千葉大学

研究代表者

小倉 美知子  千葉大学, 文学部, 教授 (20128622)

キーワードMiddle English / reflexive / ‘impersonal' / verbs / corpus linguistics
研究概要

今年度は8月に6週間、日本学術振興会の特定国派遣員としてイギリスに滞在することが決まっていたので、それに合わせてすべての準備を行った。3月末に“AEltric believed on God"をNotes & Queriesに投稿していたが、sheffieldでIAUPE(国際英語正教授学会)の前の週に開かれたMedieval Seminarで発表する直前にacceptされた。このセミナーでは以前から知り合いのNormed Blake,David Burnley,Ian Kirby教授等と再会したのみならず、ケルト語の専門家Andrew Breeze氏とも意見を交換する機会を得た。5日間の滞在の間に、Sheffied大学の図書館の地下のファクシミリ室で研究することもできた。IAUPE本会の開催されたDurhamでは、Hans Sauer,Andreas Fischer,Matti Rissanen,Risto Hiltunen教授等の友人達と再会したが、その間にDurhamの図書館でかの地に残る公文書等中世の資料を調査した。次にGlasgowではChristian Kay,Graham Caie両教授の計らいで3日間ながら図書館での資料調査と古英語のコンピューター自習プログラム見学を済ませた。その後ManchesterでのICEHL(国際歴史英語学会)で“‘Gewat+infinitive'and‘Uton+infinitive'"と題して発表、その間にもDavid Denisonに紹介状をもらって図書館でファクシミリ等を調査、その後のOxford滞在中に“7/and/ond in Some Old English Manuscripts"を書き上げた。帰国後11月に日本英語学会のシンポジウム「関係詞の発達」において発表、その後は資料の整理に費やした。
今年度から次年度にかけては、特に古英語期と中英語期の中間の、いわゆる「過渡期」に焦点を合わせ、資料の少ない時期の資料の扱い方を再検討している。今回、イングランド北部からスコットランドを訪問したのは、北方の早い統語的変化を残す資料を発見するためであった。わずかではあるがDurham等で興味深い資料が見つかったのは収穫であった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Michiko Ogura: "“An Ogre's Arm-Japanese Analogues of Beowulf"" N.Howe,et al(eds),Words and Works(Toronto: University of Toronto Press). 59-66 (1998)

  • [文献書誌] Michiko Ogura: "“On Double Auxiliary Constructions in Medieval English"" J.Fisiak and A.Oizumi(eds.),English Historical Linguistics and Philology in Japan(Berlin : Mouton). 229-236 (1998)

  • [文献書誌] Michiko Ogura: "“A Note on Ond Spelled Out in the Beowulf Manuscript" T.Kubouchi(ed.),Text and Language.Beowulf,Chaucer and Related Works II (CMES,Tokyo). 1-14 (1998)

  • [文献書誌] Michiko Ogura: "“The Grammaticalisation in Medieval English"" J.Fisiak and M.Krygier(eds.),Advances in English Historical Linguistics(1996)(Berlin : Mouton). 293-314 (1998)

  • [文献書誌] Michiko Ogura: "“AElfric believed on God"" Notes & Queries. 243・3. 273-275 (1998)

  • [文献書誌] Michiko Ogura: "“On the Use of Na and Ne in The Regius Psalter"" Neophilologus. 83. 133-143 (1999)

URL: 

公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi