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1999 年度 実績報告書

中英語期における非人称構文と再帰構文

研究課題

研究課題/領域番号 09610467
研究機関千葉大学

研究代表者

小倉 美知子  千葉大学, 文学部, 教授 (20128622)

キーワード'impersonal' / reflexive / verbs of motion / verbs of emotion / transitional period
研究概要

本年度は国内外各1回の口頭発表と数編の論文の執筆を行なったが、11.研究発表の欄に見る通り、掲載決定から活字になるまで、海外の場合2年強を要するため、常に5〜6編が刊行待ちの状態である。しかしダブリン大学ではTrinity Collegeでの写本研究に加え、University Collegeにおける資料収集が予想外の成果であった。Anglo-Saxon Lawsに加え、19世紀後半のドイツ出版のeditionがかなり所蔵されており、すべてコピーすることは当然できなかったものの、必要箇所を手書きにより書き写す時間はあった。国立図書館のものは一部を除き新しいものばかりで、研究に直接結びつくものではなかった。国内でのワークショップで取り上げた「過渡期」の問題は、研究テーマの2構文の発達にも関連するため、これに関して来年度再度スペインでの発表を考えている。再帰構文が関係する、感情を表わす動詞については、ロンドン大学のJane Roberts教授の退官記念論文集に掲載、また計らずもスペインの別の大学からの要請で、名詞・形容詞・副詞も対象に含めた論文を書いた。さらに英語史研究会でもこのテーマでe-mail上で発表した。
来年の完成年度に向け、論文の数は揃ってきており、また資料も充実してきたが、先に述べた「過渡期」は資料の最も少ない時期であり、現存の物をすべて集めても、12世紀後半から13世紀前半はspeculationを全く許さない文献学の立場を取っていては研究の進まない時期である。このあたりの扱い方が、本研究の最後の難関となろう。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] OGURA, Michiko: "On the Use of Na and Ne in The Regius Psalter"Neophilologus. 83. 133-143 (1999)

  • [文献書誌] OGURA, Michiko: "Verbs used Reflexively in Old and Middle English-A Case of the Syntactic Continuity and Lexical Change"Neuphilologische Mitteilungen. (2000)

  • [文献書誌] OGURA, Michiko: "Verbs of Emotion in Old and Middle English"Lexis and Texts in Early English: Papers in honour of Jane Roberts. (2000)

  • [文献書誌] OGURA, Michiko: "T/and/ond in Some Old English Manuscripts"『千葉大学 人文研究』. 29. (2000)

  • [文献書誌] OGURA, Michiko: "'Gewat + infinitive' and 'Uton + infinitive'"Neuphilologische Mitteilungen. (2000)

  • [文献書誌] OGURA, Michiko: "Words of Emotion in Old and Middle English"English Historical Studies. (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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