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1999 年度 実績報告書

インターネットは文学表現をどのように変えるか

研究課題

研究課題/領域番号 09610491
研究機関大阪市立大学

研究代表者

古賀 哲男  大阪市立大学, 文学部, 助教授 (60178241)

研究分担者 田口 哲也  同志社大学, 言語文化教育研究センター, 教授 (00145103)
菱川 英一  神戸大学, 文学部, 助教授 (80165109)
荒木 映子  大阪市立大学, 文学部, 教授 (50151155)
キーワードメディア / インターネット / テクノロジー / 文学 / ポストモダン / 前衛(アヴァンギャルド) / 詩 / 言語
研究概要

研究チームは最終報告書をとりまとめたが、その概要は以下の通り。
<序>では今日のインターネットを介した前衛芸術、その一領域である前衛現代詩に現れる文学表現は、その「否定性」あるいは「対抗性」ゆえに重要であると提言。<第1章: インターネットにおける前衛詩の実験:サンプルおよび理論化>ではCharles Bernsteinが主宰するサイトElectric Poetry Center (EPC):<http://wings.baffalo.edu/epc/>および菱川英一氏に収録されたサイト集を題材として得られた文学表現のサンプルを理論化。<弟2章:インターネット上の前衛詩の実験に対抗するネットワーク>では言語以外のテクノロジーの発達が文学の表現様式をどのように変え、今後どのように変えていくかについてアメリカ現代詩を具体的に考察。<第3章:声と表象、或いはメディア史における認識論的展開>では詩人の自己表現という視点から、三つの文化(声→文字→コンピューター)のパラダイム・シフトを観察。<第4章 脱近代,脱サイエンス、脱人間化へ、対抗的テクノロジーの思想>では今日の前衛詩がいかに表面的にはインターネットというようなメディアを取り込んだように見えながら、実は近代的な思想である科学テクノロジーを越えようとし、そのような超克のあり方が通常の分析的な「知」の解体およびその一般的な表象であるテクノロジー解体の方向にむかうものであり、さらに自らの身体性(表象性)によって非人間的テクノロジーの解体あるいは新たな人間観を記入するための解体行為に向かうという対抗的思想を表明すると観察。<結語:インターネットは文学表現をどのように変えないか、或いは言語表現のテクノロジー性を認識しつつ、人間的な身体性、そのマルチメディア性を表現することの大切さ>という内容。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 荒木 映子: "声とペルソナ-dramatic monologue 再考-"『英語・英米文学のエートスとパトス』(大阪教育図書). (印刷中). (2000)

  • [文献書誌] 古賀 哲男 (他): "インターネットは文学表現をどのように変えるか(科研最終報告書)"私費出版(オンライン出版:http://www.**.osaka-co.ac.jp/*kogo*). 60 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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