単著『分裂する現実--ヴァーチャル時代の思想』をNHKブックスで刊行し、その中でイデオローグの活躍した十八世紀末から十九世紀初頭にかけての認識論的変化を論じた。 『武蔵野美術』誌に「デッサン論」の連載を開始し、十九世紀初頭における「デッサンの哲学」に触れたが、これは当時の自然観に関わる重要なテーマであり、イデオローグの思想とも繋がっている。 1998年八月にカナダ、ラヴァル大学で行われる予定の、『世界フランス語哲学会総会(XXVe Congres ASPLF)』で口頭発表するため、「カバニスと形而上学の黄昏」と題された要約(仏文)を作成送付した。
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