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1999 年度 研究成果報告書概要

「海の彼方」の仏文学-16〜20世紀フランス植民地文学研究-

研究課題

研究課題/領域番号 09610502
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 仏語・仏文学
研究機関一橋大学

研究代表者

鵜飼 哲  一橋大学, 大学院・言語社会研究科, 教授 (90213404)

研究分担者 菅野 賢治  東京都立大学, 人文学部, 助教授 (70262061)
中野 知律  一橋大学, 大学院・社会学研究科, 助教授 (50237343)
研究期間 (年度) 1997 – 1999
キーワードフランス文学 / 植民地 / ポスト・コロニアル
研究概要

日頃、フランス文学・思想を専門に研究する者でさえ、六角形のフランス本土の外、すなわち旧植民地や海外県、海外領土で繰り広げられているフランス的現実に対しては関心がはなはだ稀薄だったのではないかという反省、そして、これまでそれぞれの専門研究の場で断片的、散発的に遭遇してきた「フランスの外のフランス」を植民地文学という大きな枠組みでとらえ直しておかなければならないという問題意識から、本研究の主眼は、「海の彼方」(d'outre-mer)のフランス文学史を切り開くための具体的な条件を整えることにあった。
個々のテクスト研究に先だち、現在の日本には決定的に不足しているフランス植民地関連の文献調査に重点をおき、インターネット経由で近年公開され始めたさまざまな書誌データベース(OPALINEなど)に接続し、CDロムのかたちで入手可能となったフランス国立図書館総合カタログを活用することにより、網羅的な資料調査の手段を確立した。
研究成果報告書においては、ハイチ(旧サン=ドマング)、マルティニック、グアドループ、ギアナからなるフランス・カリブに焦点を絞り、フランスの旧植民地、現海外県・海外領土(DOM・TOM)に関する網羅的書誌目録のモデルを示した。フランス植民地文化史という広大な領域にあって、地域的にはいまだごく限られたものであり、また、19世紀中葉以降の文献に関してはそのあまりに膨大な量に鑑み、地域とは別の新しい基準を目録にも採り入れる手段を模索しなければならない、という困難にも遭遇したが、16世紀、新大陸進出の時代から、19〜20世紀、植民地主義、脱植民地主義の時代まで、時間の流れに即した文学史研究の基盤となる書誌目録の一つの可能性を示すことができた.

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 鵜飼哲: "抵抗と歓待"社会思想史研究. 23. 57-71 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 菅野賢治: "エリス島からエリス島へ"東京都立大学 人文学報. 323(印刷中).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 菅野賢治(共著): "世界の旅行記101"新書館. 286 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 菅野賢治: "ポール・レオトーの肖像"水声社(印刷中).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Satoshi UKAI: "Resistance and hospitality"Studies on Social thoughts. No.23, (in Japanese). 57-71 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Kenji KANNO: "From a Ellis Island to the other"Human sciences ( Metropolitan University of Tokyo ). No.323, (in Japanese),(now printing).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Kenji KANNO (coauthor): "101 travels of the world"Shinshokan. 286 (1999)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Kenji KANNO: "Portrait of Paul Leautaud"Suiseisha, (now printing).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2001-10-23  

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