本研究の目的は、日本の大学でフランス語教育に携わる人々のためにマルチメディア時代における外国語としてのフランス語教授法を提示することである。そのためにCALL(Computer Assisted Language Learning)が可能とする多様な授業のあり方を体系的に研究することとし、本年度は以下の研究調査等を実行した。 1 CALL教育をすでに実施、あるいは実施予定の高等教育機関の確認と、その授業の目的、内容、方法に関して以下の調査を行った: ・フランス語のCALLを実施している教育者の授業の視察 ・フランス語のCALLを実施している教育者へのヒアリング ・インターネットで学習プログラムを公開しているサイトの確認 2 フランス語教育に参考となるあるいは応用できるデータの整理・分類を進めた。 3 外国語教育あるいは学習用の各種ソフトを購入し、その分析と評価を進めた。 4 CALLに関する図書を購入し、問題点・方法論の検討を進めた。 5 上智大学のCALL教室において、コンピュータとインターネットを利用する課題翻訳及び課題調査と発表の実験を行った。 6 CALLにおける特定の方法論を試験するために、以下の分野に関する複数の自主制作教材を行った: ・テキスト主体のCALL教材 ・テキストとイラストの相互関係の強いCALL教材 ・音声と動画を複合させるCALL教材
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