平成11年度の最大の成果は、三浦が企画者の一人となって組織した、国際シンポジウム「言語帝国主義の過去と現在」(1999年10月22日・23日・24日 日仏学院・一橋大学・仏国立東洋言語文化研究所共催)である。研究課題の「フランコフォニー」と「多言語主義」に加え、「クレオール」「言語帝国主義」「言語権」のテーマが、内外の専門家によって論究された。シンポジウム記録論文集は三浦と糟谷啓介(一橋大学)の共同編集で、2000年前半に藤原書店より刊行する予定である。 その他、研究成果発表の機会として、9月2日・3日・4日 ダブリンでのカリブ海文学コローキラム、12月3日 ニューヨークでのマリーズ・コンデ研究集会、2000年3月13日・14日・15日 マルチニックでの「列島の想像力」シンポジウムに参加、口頭発表を行った。 論文やエッセーの形で研究成果を発表したものも多い。特に月刊『ふらんす』(白水社)には、1年間「デバの焦点:開かれる共和国」に連載し、月刊『言語』(大修館)にも研究課題テーマの関連で、2本の論文を発表した。
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