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1997 年度 実績報告書

ドイツ語複合文の史的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09610510
研究種目

基盤研究(C)

研究機関武蔵大学

研究代表者

新田 春夫  武蔵大学, 人文学部, 教授 (00012443)

キーワードドイツ語史 / 初期新高ドイツ語 / 統語論 / 複合文 / 接続詞
研究概要

中世期のドイツ語に比して、現代ドイツ語における文の統語構造は極めて複雑で特異なものとなった。これは、近世以降の社会の情報化に伴い、文書によるコミュニケーションの重要性が高まり、ドイツ語が話し言葉的統語構造から、書き言葉的統語構造中心へ移行していったことの結果だと考えられる。
本研究の目的は、複雑な情報の簡潔で正確な伝達という目的のために、複合文を形成する接続詞の体系が中世期移行どのように組み替えられ、意味的、機能的に分化、整備されてきたかを究明することである。
平成9年度は以下のような作業を行った:
1)ボン大学の電子化された近世ドイツ語テクストコーパスから、接続詞を含む複合文を収集し、データベースの作成を開始した。
2)これまで収集した複合文を意味、機能に基づいて分類し、接続詞の体系を明らかにする基礎作業を行った。
3)ケーススタディとしてルターのAn den christlichen Adel deutscher Nationの分析を行った。
4)ボン大学の近世ドイツ語コーパスのテクスト選定とコーパスの構築にあたったWalter Hoffmann博士を訪問し、不明なテクスト箇所の解読に居力してもらった。また、補完テクストの選定に関してレヴュ-を受けた。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Haruo Nitta: "Zur Entwicklung der kausalen Konjunktionen im Fruhneuhochdeutschen" Sprache, Literatur und Kommunikation, Festschrift fur Prof.Eijiro Iwasaki anlaBlich seines 75.Geburtstags. 161-180 (1997)

  • [文献書誌] Haruo Nitta: "Versuch einer textlinguistisch-pragmatischen Erforschung der Wortstellung des Fruhneuhochdeutschen" Gesellschaft, Kommunikation und Sprache in der fruhen Neuzeit Deutschlands. 41-53 (1997)

  • [文献書誌] 新田春夫: "ドイツ語" 加藤雅彦編「事典現代のドイツ」. (印刷中). (1998)

  • [文献書誌] 浜川祥枝(主幹): "クラウン独和辞典第2版" 三省堂, 1860 (1997)

  • [文献書誌] 国松孝二(主幹): "大独和辞典第2版" 小学館, 2882 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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