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1997 年度 実績報告書

日独の文学研究におけるデイスクール編成に関する比較・対照的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09610521
研究種目

基盤研究(C)

研究機関立教大学

研究代表者

前田 良三  立教大学, 文学部, 教授 (90157149)

キーワード社会システム理論 / ユ-リウス・ぺ-ターゼン / ゲオルゲ派 / ニクラス・ル-マン / ピエール・プルデュー / ディスタンクシオン / ディスクール分析
研究概要

平成9年度においては、以下の研究を実施した。
1)まず、ベルリン大学ユ-リウス・ぺ-ターゼン学派、ゲオルゲ派とハイデルベルク、ケルン、ゲッティンゲン各大学のドイツ文学科との関係及び大学都市の知的サークルに関する文献資料を蒐集した。その際、ケルン大学図書館、マ-ルバッハ・ドイツ文学資料館およびそこに付置されている「ゲルマニスティクの学問史研究所」、更にはゲッティンゲン大学図書館に所蔵された未刊行資料の調査・借覧に特に意を注ぎ、蒐集した資料はパーソナル・コンピュータを活用してデータ・ベース化を進めた。
2)上記の調査・研究と平行して、日独の学問ディスクールの比較分析のための理論的考察を深めた。特にニクラス・ル-マンの社会システム理論やピエール・ブルデューの「ディスタンクシオン」の理論をいかに当該のテーマ体系に応用しうるかについて、主として現代ドイツの学問史研究者(ケルン大学W.フォスカムプ教授、同R.コルク博士)の研究を批判的に参看しつつ考察を進めた。その結果、社会的サブ・システムとしての学問の編制史とテクスト解釈史としての文学研究ディスクール編制史との相関を包括的かつ多面的に記述・把握しうる理論的立場として、ディスタンクシオン理論の理論的射程が、学問制度上の社会規模の批判的意識化という点でもっとも可能性に富んだものであるとの結論を得た。
平成8年8月26日には大韓民国・ソウルで開催された国際学会、アジア・ドイツ文学者会議(Asiatische Germanistentagung,Seoul)において報告者として「Diskurstypologie als theoretische Ansatz」(独文)の表題で研究発表を行った。また同発表をもとにドイツ語の論文を作成した(平成10年韓国で刊行予定)。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Ryozo Maeda(前田良三): "Disukursyupologie als Ansatz zur komparatistisch-kontrastiven Beschreibung der Formation literarischer Meta-Diskurse in Japan und in Deutschland" Akten der Asiatischen Germanistentagung,Seoul(予定). (未定). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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