研究概要 |
本研究3年目に当たる本年度は,前半には前年度に続いてビルマ語の口語データの収集を,インフォーマント・インタビューで実施するとともに,文献によるモン語の分析を開始した。後半にはモン語の口語データをやはりインフォーマント・インタビューで収集し,更に年度末には現地調査を実施する予定を立てていたが,日本ではインフォーマントが得られなかったこともあって,実質的にはこれまでの調査結果(カレン語・ビルマ語)と文献によるモン語の分析を中心に,3月に予定されていた国際学会(シンポジウム)に於ける発表準備に比重を移すこととなった。 こうしたことから,来年度の活動の中心はモン語の現地調査とその資料整理ということになる。カレン語とビルマ語の統辞法上の比較対照研究も今年度のうちにだいぶ進んだので,来年度は平行して理論化の作業にも着手したい。国際会議と両立できなかったため現地調査が実施できず,ビルマ語口語教本の準備が遅れているが,予算の関係から出版は成果刊行促進費を利用したい。
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