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1997 年度 実績報告書

高度情報社会における「言葉」の理解の差異についての分析

研究課題

研究課題/領域番号 09610546
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東北大学

研究代表者

関本 英太郎  東北大学, 言語文化部, 教授 (60137883)

研究分担者 生出 恭治  東北大学, 言語文化部, 教授 (20007230)
キーワードモダニズム建築 / ラベル化 / ハッカー / クリプトアナ-キズム / 広告の記号
研究概要

以下の個別的分野の事例蒐集を行い、データベース化、分析した。各分野別課題および担当は次の通り。
(1)「建築デザインを解読する」(担当:関本英太郎):R・コールハ-スやD・リベスキントなど、建築の現在を代表する建築家のテクストについて分析を行った。またモダニズム建築のデザインについてアンケートを実施し、それをデータベース化、分析し、このスタイルの建築の現在の問題性を明らかにした。
(2)「言語のラベル化と国際関係」(担当:生出恭治):ある言彙が、一定の条件のもとに何らかのイデオロギー的色彩を帯び、それがついには特定の文脈なしに、それ自体として一定の価値を表現する事例を調査・分析した。生出は、研究協力者の相場徹とともに、関連する電子データベースシステムを構築し、それをもとに発表を行った。
(3)「メディア・テクノロジーとバーチャル階級」(担当は研究協力者:山根信二):かつてネットワーク社会の到来によって水平型の市民社会が到来すると言われた。しかし(コンピュータ)リテラシーの差があらたな階級をもたらしつつある。「ハッカー」、「インターネット」、「クリプトアナ-キズム」といった理念を分析することによって、そこに繰り広げられる階級闘争を調査・分析し、発表を行った。
(4)「広告の文面における」『漢字、カタカナ、ひらがな』の表記の違いから生じる、意味の違いについて」(担当は研究協力者:根津大輔):広告を見る者は、自分にとって都合の良い意味を受け取る。しかし、そうした「言葉の意味」ではなく、表記の違いに意味理解の差異を求める。その際、いくつかのレベルにてその意味の違いを調査した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 関本英太郎: "建築と錯乱もしくは精神分裂-都市を解剖するコールハ-ス-" 言語と文化(東北大学、言語文化部). 7. 77-103 (1997)

  • [文献書誌] 関本英太郎: "テクノメディア時代前史のディスクール分析-Fr.キットラ-の1800年/1900年-" 言語人文学会. 1. 129-140 (1997)

  • [文献書誌] 山根信二、関本英太郎: "クリプトアナ-キズムの倫理" 電子情報通信学会 技術研究報告. 97・184. 1-6 (1997)

  • [文献書誌] 相場徹・生出恭治: "インド仏教学データベースINBUDSを用いた術語間関係の大きさの推定について" 情報処理学会研究報告. 98・11. 7-14 (1998)

  • [文献書誌] 山根信二: "ハッカーの倫理、RFCにおける倫理、そしてローカルルール" 電子情報通信学会総合大会論文集. (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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