研究課題/領域番号 |
09620034
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
民事法学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
紺谷 浩司 広島大学, 法学部, 教授 (00033738)
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研究分担者 |
豊田 博昭 広島修道大学, 法学部, 教授 (00164054)
加藤 高 広島修道大学, 法学部, 教授 (50079274)
片木 晴彦 広島大学, 法学部, 教授 (70177393)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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キーワード | 判決原本 / 民事事件簿 / 広島県裁判所 |
研究概要 |
1 中国地方の裁判所の保存にかかる明治期の裁判記録の調査を行った。 2 調査を行った裁判所は、以下のとおりである。 広島地方裁判所、同 竹原支部、同 三次支部、岡山地方裁判所、同 簡易裁判所、鳥取地方裁判所、岡山地方裁判所 津山支部、山口地方裁判所 萩支部、岡山地方裁判所 倉敷支部、及び広島県加計町井上家。 3 明治初年より昭和18年までの下級審民事判決原本は、既に広島大学法学部において一時保管に付されている。 それ以外の裁判記録の所在調査は、主として「民事事件受付簿」のそれが中心となった。「民事事件受付簿」は裁判所により、また時期により名称が「訴訟明細録」、「訴状受(請)取録」などに変わっている。それらは判決原本と同様、史料として「永久保存」とされていたため、現在まで残されたものである。その他、「勧解事件簿」や「勧解事件調査」、「執行事件受付簿」などを保存している裁判所があった。その他「訴訟表」や「土地・家屋の図面」なども若干保存されている。前者は、事件処理の統計表であり、後者は土地や家屋をめぐる訴訟事件において作成された図面である。それらはいずれも、たまたま、破棄されなかったために、現在まで保存されてきたものである。若干の裁判所では「未確定事件記録」も少数の冊数が保存されている。 4 本件調査は、それらの簿冊のリストを作成することを目的としている。本調査を通して、特に、「民事事件簿」は判決原本の索引の役割を果たすものであり、判決原本とともに利用することによって、格段の史・資料価値を発揮するものであることを確認することができた。
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