研究課題/領域番号 |
09620040
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
國府 剛 関西大学, 法学部, 教授 (00067597)
|
研究分担者 |
千籐 洋三 関西大学, 法学部, 教授 (00067729)
松原 一郎 関西大学, 社会学部, 教授 (60140125)
月岡 利男 関西大学, 法学部, 教授 (30077995)
飯田 紀彦 関西大学, 社会学部, 教授 (70084960)
|
キーワード | 成年後見 / 痴呆性高齢者 / 禁治産 / 準禁治産 / 法定後見 / 世話人 / 任意代理 / 意思能力 |
研究概要 |
我々の研究グループは、関西大学法学部教授3名、社会学部教授2名を研究分担者とするものであり、法学部教員は民法学を、社会学部教員は老人福祉、精神医学を専攻とするものである。今日高齢化社会を迎え、あらゆる場面において検討すべき課題は多いが、我々は、高齢者を中心として痴呆・アルツハイマー症状のあれ人々の権利擁護の立場から現行法制度の検討及び改正を必要とする場合には、その立法的考察をも検討すべく研究する。 平成9年度科学研究費補助金の交付を受け、資料、備品等が補われ各研究員の個別研究及び共同研究も大いに進捗することができた。まず、松原研究員が、9月にブラジル国で開催された国際社会福祉学会において、日本の成年後見制度の論議についての報告を行なった。また、研究員一同、高齢者の尊厳と人権を守る施設運営を先進的に取り入れていると評判の、函館にある特別養護老人ホーム「旭ヶ丘の家」に赴き副園長を始め職員の方々より、取り組みの実際の教示を受けた。入所されている人々の財産のパソコンを利用した管理など参考となる面が多くあった。研究会においては、各人の専門分野との関連で、各自それぞれにおいて研究した事柄を報告し合い討議を重ねてきた。その成果を発表しようとしているものが、関西大学法学研究所叢書第16冊である。順次テーマのみを紹介すると、國府研究員「成年後見制度を考えるにあたって」、飯田研究員「キャンバーウエル要求度評価尺度-成年後見制度における日常生活支援の効果判定方法」、千籐研究員「高齢者の遺言能力の有無に関する総合判例研究」、月岡研究員「高齢者と世話人(法定後見人)ドイツの先例から視た世話人の選任、職務権限等について-」、松原研究員「成年後見制度-現状からフレームワーク構築へ-」などである。他に協力研究員の論文、招聘研究者を囲んでの拡大研究会の討論を登載する。
|