研究概要 |
今年度も基本的には、各自の専門分野の研究を通して行って来ましたが,年間11回の研究会と1回の現代法セミナーを開催した。研究員の1人は国際大会でも報告を行った。また、内外のゲストを招き討議を行った。主なものを略説すると次の通りである。 (1)法学研究所主催の「現代法セミナー」を実施。平成11年6月19日午後1時〜5時30分。月岡研究員の司会・進行の下に行い,國府研究員より「新しい成年後見制度の概要」の報告の後,池田弁護士より「自律的自己決定とアドボケイト」,折田特別養護老人ホーム施設長から「高齢者の権利擁護の側に立ち得る人は誰か」,野村大阪後見支援センター所長代理から「成年後見制度を支えるために-相談機関を通して-」との報告があり、引き続いて飯田・千藤・松原の各研究員より,コメンテーターとしての発言がなされた。この報告書は,法学研究所発行の「ノモス」に登載予定です。 (2)平成11年度夏季調査研究として、平成11年8月31日〜9月2日大分県社会福祉法人「太陽の家」を訪問見学。常務理事と懇談し,施設の実態・運営方法等を尋ねる.また国東半島にある養護施設をも見学。寮長と設立の目的や現状を尋ねる。 (3)在日のMrs Mcleod氏より「カナダ(アルバータ州)での成年後見について」の話を聞く。自己の体験を通して、成年後見人の実態の報告であつた。
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