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1997 年度 実績報告書

金融革新の進展とマクロ経済への影響

研究課題

研究課題/領域番号 09630007
研究種目

基盤研究(C)

研究機関一橋大学

研究代表者

浅子 和美  一橋大学, 経済研究所, 教授 (60134194)

研究分担者 粕谷 宗久  神戸大学, 経営経済研究所, 助教授 (70282944)
細野 薫  一橋大学, 経済研究所, 助教授 (80282945)
深尾 京司  一橋大学, 経済研究所, 助教授 (30173305)
伊藤 隆敏  一橋大学, 経済研究所, 教授 (30203144)
寺西 重郎  一橋大学, 経済研究所, 教授 (70017664)
キーワード金融革新 / マクロ経済 / 金融システム / 金融政策 / 資本移動 / 新興市場 / 直接投資 / メインバンク
研究概要

本研究は,金融技術の革新とマクロ経済との関連について,多面的な分析を行うことを目的としてスタートした。スタート1年目ということで,今年度は全体として有機的にまとまった研究成果をあげられる段階ではなかったが,各自の分担分野で,それぞれのとっかかりとなる研究成果をあげることができた。その大筋を示すと以下の通りある。まず研究代表者の浅子和美は,日本銀行の金融政策の目標が何にあるかを統計的手法によって検出するモデルを提唱し,それを実際に応用した。研究分担者の寺西重郎は金融システム全体を鳥瞰するフレームワークを考案し,金融革新によって分配面の対立がどう変化するかに注目する。今年度は,こうした問題意識を戦間期の分析に応用した。研究分担者の伊藤隆敏は,国際金融市場の変化とマクロ経済に注目するが,今年度はメキシコ危機を例にとって,国際間の資本移動と新興市場について考察した。研究分担者の深尾京司は直接投資が中期的にマクロ経済にどのようなインパクトを与えるかを考察した。研究分担者の細野薫は,メインバンクの情報生産機能に注目し,理論面でのサーベイと実証研究の再検討を試みた。研究分担者の粕谷宗久は,金融革新に直面した金融政策の在り方について,検討した。
研究組織としては,2ヶ月に3回ぐらいのペースで研究会を開き,お互いの研究成果を発表し,意見交換をおこなった。他に,週一度の定期的なセミナーシリーズもあり,研究分担者相互のコミュニケーションは非常に密であった。次年度以降もこうした研究環境は維持できると自己評価している。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] ASAKO,Kazumi and S.Kanoh: "Objectives of Japanese Monetary Policy" 経済研究. 48巻4号. 351-367 (1997)

  • [文献書誌] 寺西重郎: "戦間期の分配対立をめぐる政策と金融システム" 経済研究. 48巻4号. 329-338 (1997)

  • [文献書誌] 伊藤隆敏: "資本移動と新興市場(エマージング・マーケット)-メキシコ危機の教訓" 経済研究. 48巻4号. 289-305 (1997)

  • [文献書誌] 深尾京司: "直接投資とマクロ経済-中期的分析" 経済研究. 48巻3号. 227-243 (1997)

  • [文献書誌] 細野薫: "メインバンクの情報生産機能の再検討" 経済研究. 48巻4号. 306-318 (1997)

  • [文献書誌] 浅子和美・福田慎一・吉野直行(編): "現代マクロ経済分析-転換期の日本経済" 東京大学出版会, 374 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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