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1998 年度 実績報告書

移行経済国の経済発展モデルの理論的 計量的研究

研究課題

研究課題/領域番号 09630008
研究機関横浜国立大学

研究代表者

長谷部 勇一  横浜国立大学, 経済学部, 教授 (70172905)

キーワード移行経済 / 持続的発展 / 国際産業連関表 / 放射能汚染
研究概要

平成9年度に行ったロシア、中国を中心とした移行経済国の中・長期的な経済発展プログラムのサーベイと経済・環境に関する基本的データの収集と推計に引き続いて,今年度は,持続的発展モデル構築のための基本作業を行った。具体的には;
1) 長期経済発展モデルを検討する際、貿易・直接投資を通じた国際分業の進んだ現状を検討する上で,非競争輸入型の国際産業連関表の利用が不可欠である。今年度は、アジア経済研究所で作成された1990年時点の東アジアの国際産業連関表をもとに,国際分業と環境負荷の国際収支に関する基礎的考察を行った。
2) 対象国の環境負荷の構造をみるために、化石燃料の消費推計から二酸化炭素、硫黄酸化物、窒素酸化物などの排出量推計の方法を検討し、そのパイロットモデルとして、神奈川県の経済と環境の関係を地域産業連関分析と結合させた引き続き研究を行った。
3) 移行経済国特にロシアの環境問題の中では、原子力発電所を中心とする放射能汚染が重要な問題となっている。そこで,EUで行われている放射能汚染事故の経済的影響評価に関するサーベイと若干のケーススタディを行い,長期発展モデルに社会的費用として組み込むべきことが明らかにした。
4) 移行経済国の長期発展モデルを検討する上では、欧米からの外国直接投資FDIが大きな役割を果たすので,最近の国別・業種別投資状況,環境との関連状況についてEBRD,IFC,IMFなどの研究のサーベイを行い,環境保全を念頭に置いたFDIを経済発展モデルに組み込む必要性を明らかにした。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 長谷部勇一: "東アジアにおける貿易と経済発展" 比較経済体制学会学会報. 第36巻. 49-58 (1999)

  • [文献書誌] 長谷部勇一: "東アジアにおける貿易と環境負荷の国際収支" エコノミア. 50巻2号. (1999)

  • [文献書誌] 菅谷隆夫 小林健介 長谷部勇一: "原子力施設緊急時における防護対策実施に伴う経済的影響評価" イノベーション&IOテクニーク(産業連関). 10巻3号. (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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