研究概要 |
(1)関西経済活性化の視点から、関西経済地盤沈下の現状についての統計的分析、関西経済地盤沈下の要因についての比較産業連関分析(たとえば関東地域との比較でどの産業およびどの需要項目の成長寄与度に差があるのかなど)、今日的な段階での地域経済活性化の意味、関西経済活性化の方向、その実現戦略などの分析を行った。 (2)各近畿府県別モデル-近畿圏モデル-国内マクロモデル-各国経済モデルという「4階層」の連結構造をもつプロトタイプの計量モデルの構築作業を引き続き継続してきた。各階層のモデルについては第1段階の推定・テストはほぼ完成したが,4階層リンクモデルのワーキンについてテスト結果が必ずしも十分なものでなく,なお各階層モデルの修正・リンクモデルでのテストを繰り返している.したがって,引き続いて上記(1)の政策的諸課題についてこのリンクモデルを用いたシミュレーション分析の作業に移行することが遅れている。 (3)関西経済の国際化の視点から関西と台湾の経済関係の現状・課題を明らかにするため,台湾の大学・研究機関を訪問し、研究者との意見交換を行い、あわせて現地の政府・企業への聞き取り調査・視察を行った。 (4)中間的な研究報告論文集として,『立命館地域研究No.8』を作成・刊行した(2000年3月刊行予定).
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