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2000 年度 実績報告書

ハイテク産業の国際展開と地域経済-利根川流域の電子産業を事例として-

研究課題

研究課題/領域番号 09630066
研究機関佐野国際情報短期大学

研究代表者

須江 國雄  佐野国際情報短期大学, 経営情報科, 助教授 (20226393)

研究分担者 飯島 正義  桐生短期大学, 生活科学科, 助教授 (20222804)
柴崎 孝夫  浜松大学, 経営情報学部, 助教授 (00257552)
渡辺 広明  共愛学園前橋国際大学, 国際社会学部, 教授 (20210932)
長江 庸泰  佐野国際情報短期大学, 経営情報科, 教授 (00227985)
キーワード日本経済とハイテク産業 / 電子・半導体産業 / 国際展開と地域戦略 / 主力量産工場地帯 / 利根川流域の経済発展 / 利根川地域産業の再編成 / 群馬県地下水問題 / 海外進出と産業空洞化
研究概要

平成12年度は、研究最終年度で、8月には、再度利根川流域におけるハイテク電子企業の工場見学を全員で実施し「研究成果報告書」作成に全力を投入した。報告書の構成は、第1部で理論編、第2部で利根川流域におけるハイテク電子企業の変貌が考察され、今後は、この報告書を本として出版する予定である。
第1部の理論編は、序章、問題の所在(須江國雄)で、ハイテク電子産業を考察する意義と研究の目的について、第1章では、日本電子産業の動向(長江庸泰)について論述している。第2章では、ハイテク産業の国際展開と地域戦略(須江國雄)として、国際展開の経緯や課題、地域戦略について、第3章では、戦後経済と利根川流域地方の経済発展(須江國雄)として、70年代以後における群馬県工業構造の変遷を考察している。第4章では、利根川流域地方のハイテク産業の展開(渡辺広明)として、90年代における利根川流域の電子工業の展開と特徴を考察している。第5章では、利根川流域地方のハイテク産業と技術的地位(長江庸泰)について、第6章では、利根川流域地方の地域環境(飯島正義)として、群馬県における地下水問題が考察されている。第7章では、利根川流域における海外進出企業の実態と産業空洞化(須江國雄)として、群馬県の海外進出企業を事例に産業空洞化も考察している。90年代のハイテク産業では、バブル崩壊後の円高と長期不況及び業績悪化から、主要製品の高度化や専門化等を図り、一層の海外展開と人員削減のリストラや、同時に事業部制からカンパニ-制への組織改革が実施されて、生き残り戦略が追求されている。
第2部の具体的事例編では、第1章は、日立製作所と高崎工場(須江國雄)、第2章は、NECとNEC群馬(須江國雄)、第3章は、太陽誘電の国際分業体制(渡辺広明)、第4章は、沖電気工業と富岡工場(須江学)、第5章は、三洋電機と東京製作所(飯島正義)、第6章は、富士通と館林工場(長江庸泰)の変貌について考察されている。第7章では、利根川流域におけるハイテク企業のまとめ(須江國雄)として、利根川流域のハイテク電子企業の、90年代における変貌の特徴が考察されている。海外展開と組織改革が実施され、(1)量産工場としての性格を存続している生産拠点は、NEC群馬、日立高崎工場、三洋電機東京製作所、太陽誘電である。(2)量産工場としての性格を大きく変貌させた生産拠点は、沖電気高崎工場、沖電気富岡工場、日本ビクタ-前橋工場、富士通館林工場である。(3)閉鎖した生産拠点は、ソニ-板倉工場である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 長江庸泰,峯恭一: "中国との製造業支援ネットワークの構築-日系進出企業におけるサステナビィリィティ・スタディ-"実践経営学会「実践経営」. 第37号. 91-95 (2000)

  • [文献書誌] 長江庸泰: "中国との製造業支援ネットワークの構築-中国投資におけるサステナビィリィティ・スタディのチェックポイント-"実践経営学会「2000年度実践経営学会研究報告論集」. 第38号. (2000)

  • [文献書誌] 長江庸泰,北口譲: "国際化時代における中小企業の行方-日本の中小企業と海外企業とのネットワーク化に向けて-"実践経営学会「2000年度実践経営学会研究報告論集」. 第38号. (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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