研究の実績は次の二つの面であがりつつある。 (技術シ-ズのデータベース化) 北海道内の国立大学および公立の研究機関には6000人をこえる自然科学系の研究者がいる。北海道大学だけでも大学院博士課程在籍者、助手層を合わせると2500人という多数になる。彼らが現在、何を対象にして研究をしており、いかなる科学技術を保有しているかを調査する。そして、これをデータベース化し、外部からキーワード等をもって検索できるようにする。これが当面の作業である。実施初年度の平成9年度にはもっぱら情報を集めること。各部局ごとに情報を集めるためのキィーマンを探すことに費やした。 (外部技術ニーズの調査) 他面で学外の企業群がいかなる技術を欲しているか、いわば技術ニーズの調査・発掘を行った。この作業はもっぱら企業訪問という型で実施された。チームをつくり外部の組織とも協力して広域な北海道に散在する優良な企業を訪問し、面談記録を作成した。既に50社程の訪問を終え、それらについては情報の整理の段階に入っている。何件かについては北海道大学の研究者を紹介し既に協働作業が始まっているものもある。 次年度(平成10年)には先端科学技術共同研究センターが完成するので、ここに入居し学内シ-ズのデータベース化、リエゾンオフィスの構築に着手する。
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