研究概要 |
1. この研究の目的は,香川県下の個別市町村の明治以降の決算書などの財政資料を収集し,それらを財政統計書として編集し,あわせて香川県の地方財政史の研究を行うことである。 2. 平成9年度の研究として,丸亀町,丸亀市の明治期以降の財政資料を収集し,観音寺市議会が所蔵する明治期以降の観音寺町の財政資料を収集し,香川県歴史博物館準備室が保管する松尾村と富田村の明治期以降の財政資料を収集し,庵治町役場が所蔵する大正期以降の決算書を閲覧するとともに,以上のすべての財政資料をマイクロフィルムに撮影した。 2. 平成10年度における研究は,高松市役所が所蔵する昭和4年度以降23年度までの決算書のマイクロフィルム撮影を行ったこと,引田町歴史民俗資料館が所蔵する相生村,引田町,小海村の財政資料をマイクロフィルムに撮影したこと,瀬戸内海歴史民俗資料館が所蔵する誉水村,荘内村,岡田村の財政資料をマイクロフィルムに撮影したことであった。 3. 同年7月には,香川大学経済研究所の定例研究会で,『香川県の財政統計-1888年度〜1996年度-』の概要について報告するとともに,香川県の時局匡救事業費の算定結果について発表した。詳しい経過は省略するが,追加予算総額は,特別会計を合計した1,680,805円であり,それは,『香川新報』の「けふ上程される/匡救予算168万円」の見出しと一致するということである。 4. 『香川県の財政統計-1888年度〜1996年度-』の原稿は,平成10年3月に完成し,4月に信山社に送られた。同書は,総ページ数が216ページであり,平成11年2月に刊行された。
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