研究課題/領域番号 |
09630131
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
飯田 穆 名古屋大学, 経済学部, 教授 (90022459)
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研究分担者 |
荒山 裕行 名古屋大学, 経済学部, 助教授 (60191863)
眞継 隆 名古屋大学, 大学院・多元数理科学研究科, 教授 (60022456)
友杉 芳正 名古屋大学, 経済学部, 教授 (60085074)
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キーワード | 環境勘定 / 環境会計 / 国民経済計算体系 / 環境経済統合勘定 / 帰属環境費用 / ソーシャルコスト / グリーンアカウンタビリティ / 多元的参加関係 |
研究概要 |
本研究は、国連「環境経済統合勘定」および国際標準化機構「ISO14000」に準拠し、マクロレベルにおける環境勘定の経済学的信頼性、ミクロレベルにおける会計的手法の妥当性の検討を目的としている。本年度は、前年度における環境評価の実施状況および環境評価論などの環境経済統合勘定における位置づけについての検討を踏まえ、ミクロレベルでは、環境関連勘定の認識・測定および環境監査のフレームワークを明確化させると共に、マクロレベルでの環境コストの計量化手法の検討がなされ、両レベルでの環境勘定の対応関係の明確化が試みられた。 飯田は、企業と社会との多元的委託・受託関係観(多元的参加関係観)に基づく会計アカウンタビリティの概念の拡充をとおして、企業会計における環境関連情報の認識測定のあり方に検討を加えた。 友杉は、企業がグローバル化社会に適合し国際競争力を確保するために必要となる内部環境監査が有効に機能する環境管理システムの構築に関する研究を行った。 真継は、経済企画庁の実施した「環境サテライト勘定」を対象とし、国民所得勘定理論の立場から、方法論上の問題点を明らかとした。 荒山は、中国における環境関連勘定の扱いについて、国家環境保護総局等が発行する主要な学術雑誌に掲載された論文に基づくサーベイを実施し、中国における環境勘定の導入状況を明らかにした。 これらの研究成果は、報告書「企業レベルおよび国民経済レベルにおける環境勘定の研究」に含まれる4編の論文に集約された。
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