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1998 年度 実績報告書

Swan 群の Cohomology

研究課題

研究課題/領域番号 09640058
研究機関東北工業大学

研究代表者

小川 淑人  東北工業大学, 工学部, 助教授 (60160777)

研究分担者 黒田 正  東北工業大学, 工学部, 教授
佐藤 耕次郎  東北工業大学, 工学部, 教授
キーワード有限群 / コホモロジー / 可換環
研究概要

我々の目的は,有限群のコホモロジー環の可換環論的性質を調べることである.定理の予想及び検証のためには計算機が不可欠である.海外ではCarlsonがソフトウェアMAGMAを用いて,有限群のコホモロジー環の研究を精力的に行っている(http://www.math.uga.edu/〜jfc).
1. essential idealとは有限p-群のコホモロジー環において,Brauerの貼り合せの原理(部分群の族に制限して考える)では捕らえることのできない元全体のなすidealのことである. 「essential idealの2乗は0(trjvial multiplication)であろう」というMui氏の予想(1982)があるがまだ解かれていない.研究代表者は,可換環論用ソフトウェアMacaulay2及びSingularを用いて,有限可換2-群のコホモロジー環のessential ideal及びその準素分解を計算した.この結果は手でも証明できる.
2. 有限p-群がSwan群であるとは,それをSylow群に持つ任意の有限群のコホモロジー環を計算するのに,Brauerの第1主定理の方法(Sylow群の正規化群に制限する手法)が使える群のことである.Henn-Priddyによると,ある種の見方をすればほとんどすべての有限p-群はSwan群であるが,Swan群の分類を実際に行うことは非常に難しい.Swan群をSylow群に持つ有限群のコホモロジー環を計算するには,Sylow群の正規化群に制限した後,Sylow群のコホモロジー環の補群による不変部分環を計算すればよい.研究代表者はSingular付属の不変式計算用のプログラムfinvarを使って,Swan群をSylow群に持つ有限群のコホモロジー環をいくつか計算した.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 小川淑人: "On the essential ideals for fonite abelian 2-groups" Memoirs of the Tohoku Institute of Technology. 19・1. 1-7 (1999)

  • [文献書誌] 佐藤耕次郎: "Note on Narita's Ideal Theory" Memoirs of the Tohoku Institute of Technology. 19・1. 9-26 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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