平成10年度における研究の結果、すべての基礎であるPro-affine代数の理論の全貌が見えてきた。体Kの上の完備がつ分離的(T2)な位相代数Aであって可算個のイデアルからなる0の開近傍基をもつものを“pro-affine K-algebra"と呼ぶのだったが、このようなAがもつ豊かな構造が次々と明らかになってきた。なかんづくpro-affineなAの相対であるind-affine多様体X:=Sp(A)にたいしてxの構造層が定義できたことで理論の基礎固めが終わったと言える。 よって本研究代表者は“Some basic theorems on pro-affine algebras ind ind-affine schemes"と題する論文の執箪を開始した。平成11年度の夏までには完成すると思うが、この間、当論文の内容は海外で次々と発表された。それは次の通りである。 1. ベルリンでの国際数学者会議で1998年8月:Short Communication(10分) 2. シカゴでのアメリカ数学会の「可換代数に関する特別分科会」で1998年9月:研究発表(30分) 3. オーストラリア国メルボルン大学でのNational Research Symposium on Affine Plane Curves and theJacobian Conjectureにおいて1999年2月:招待講演(60分) 研究雑誌等に発表された、ないしは発表予定の論文は本年度は無い。
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