1)1変数関数体上のヤコビ多様体のモ-デル・ヴェイユ格子の理論の基礎付けを、[2](項目11の文献参考)において与えた。この理論の概要は、概に学士院紀要で数年前に発表したが、当論文はその詳細と証明を与えている。 2)ランクの高い代数曲線の構成に成功した。(文献[1])。即ち、複数gの台数曲線で、そのセコビ多様体のモ-デル・ヴェイユ格子のランクがY≧4g+7、となるものの無限族を構成した。証明のキ-は、(イ)多変数関数体上で定義された代数曲線のモ-デル・ヴェイユ格子を用いたこと、(ロ)対称性の有効な活用であった。文献[4]は、g=2のときの実験的考察の結果である。 3)3次曲面上の27直線の問題への、モ-デル・ヴェイユ格子を通したアプローチ
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