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1998 年度 実績報告書

多様体論と一意化定理

研究課題

研究課題/領域番号 09640091
研究機関東京工業大学

研究代表者

二木 昭人  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (90143247)

研究分担者 志賀 啓成  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (10154189)
宮岡 礼子  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (70108182)
藤田 隆夫  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (40092324)
村田 實  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (50087079)
キーワードケーラー・アインシュタイン計量 / 安定性 / スカラー曲率
研究概要

1. 第1チャーン類が正のコンパクト複素多様体に対するケーラー・アインシュタイン計量の存在問題は重要な未解決問題である.第1チャーン類が負と0の場合は無条件に存在が示されるのと対照的に,正の場合は松島与三の障害および当該研究者によって見い出された障害が知られている.これに対し最近G.Tianは当該研究者の障害を拡張して適用範囲の広い障害を定義した.さらにこの新しい障害のMumfordの意味の安定性との関連を示唆している.本研究においてこの関連をより直接的に説明することに成果を得つつあるが,まだ決定的なものではない.
2. どのような多様体が正のスカラー曲率を持つかは興味深い問題であり,5次元以上の場合はGromov-Lawsonらによって研究されている.一方4次元の場合,最近サイバーグ・ウィッテン方程式を使って定義される微分位相幾何学的不変量が新しい障害となることが示された.この不変量は4次元多様体の色々な幾何学の問題に応用されている.この理論の基本がJ.モーガンの著書に著されているが,当該研究者はこの本の翻訳を依頼され,様々な不明確な点を修正して翻訳し,培風館から発刊された.
3. スカラー曲率一定のケーラー多様体はケーラー・アインシュタイン計量の一つの一般化であり,この場合にも1と同種の結果が(少なくとも概念的には)知られている.すなわちリーマン面上のparabolic vector bundleの安定性と関連している.今年度はこの観点からの研究を行った.
4. extremal Kaehler計量のkaehler類の集合が開集合であることの証明が得られた.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] M.Murata: "Structure of positive solutions to Schrodinger equations" Sugaku Expositions. 11. 101-121 (1998)

  • [文献書誌] T.Fujita: "An appendix to Kawachi-Masek's paper on global generation of adjoint bundles on normal surfaces" J.of Alg.Geom. 7. 251-252 (1998)

  • [文献書誌] R.Miyaoka: "A global correspondence between CMC-surfaces in S^3 and pairs of non-conformal harmonic maps into S^2" Proceedings of D G A 98, Brno, C_2echo. (予定).

  • [文献書誌] R.Miyaoka: "On the theory of integrable systems and its applications" Proceedings of the Third International workshop on Differential Geometry, kyungpook Univ., Korea. (予定).

  • [文献書誌] H.Shiga and H.Tanigawa: "Projective structures on Riemann surfaces with discontinuous helonomils" Trans.Amer.Math.Soc.(予定).

  • [文献書誌] 二木昭人: "基礎講義 線形代数学" 培風館, 200 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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