研究分担者 |
森杉 馨 和歌山大学, 教育学部, 教授 (00031807)
大嶋 秀明 茨城大学, 理学部, 教授 (70047372)
下村 克己 高知大学, 理学部, 助教授 (30206247)
梅原 純一 高知大学, 理学部, 教授 (30036537)
小林 貞一 高知大学, 理学部, 教授 (30033806)
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研究概要 |
研究実績の概要は次のようである. 1. A_n空間の定義に必要なStasheffの複体K_nを,対称性の高い他のものに置き換え,それを用いたA_n空間とA_n空間の間のA_n写像の再定義を行った.再定義に用いた複体は,n次元ユークリッド空間R^nにおける点(1,2,...,n)のn次対称群の作用による軌跡のconvex hullである.これを用いることにより,高位ホモトピー可換性がA_n空間に対しても組み合わせ的方法で定義することができる 2. Harper-Zabrodskyコホモロジー作用素の非安定化作用素を用い,mod3有限ホップ空間のコホモロジーを研究し,次の結果を得た.Xが単連結mod3有限H空間でH.(X;Z/3)のPontrjagin積が結合的であるとする.この時H^*(X;Z/3)はHarperのH空間;例外群E_8,奇数次元球面の積空間のmod 3 cohomologyとalgebraとして同型になる.なお,この研究には米国カリフォルニア大学サンディエゴ校のLin教授が加わっている. 3. 上の結果を一般の奇素数に拡張するための第1段階として,5 torsion free mod 5有限loop空間のコホモロジー上のSteenrod作用素の作用に関するある種の結果を得た. 4. 奇素数pに対し,modp有限A_p空間で,Steenrod作用素が自明に作用するものを調べ,次の結果を得た.Xが単連結modp有限A_p空間とする.このときXがp正則になるための必要十分条件は,H^*(ΩX:Z/p)へのSteenrod代数の作用が自明になることである.
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