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1998 年度 研究成果報告書概要

ツイスター理論による異なる幾何構造の間の対応と関係について

研究課題

研究課題/領域番号 09640141
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 幾何学
研究機関沼津工業高等専門学校

研究代表者

待田 芳徳  沼津工業高等専門学校, 一般科目, 助教授 (90141895)

研究分担者 鎌田 博行  沼津工業高等専門学校, 一般科目, 講師 (00249799)
相原 義弘  沼津工業高等専門学校, 一般科目, 助教授 (60175718)
研究期間 (年度) 1997 – 1998
キーワードツイスター理論 / 幾何構造 / グラスマン構造 / 自己双対性 / モンジュ・アンペール方程式
研究概要

異なった幾何構造の間の関係を、付随した微分式系の解空間の構造としてとらえ、ダブル・ファイバリングを通してダイナミックにみていくのがツイスター理論の本質であり、我々はその考えに沿って、研究成果、予定を述べる。
1. Grassmann構造:(n,2)型は射影構造と対応していて、特に面白い。ヌル平面束にトートロジカル分布を定義して、完全積分可能性と半平坦性の同値を示した。そのとき、その束にco-Grassmann構造が定義でき、lifting定理,reduction定理,twistor定理を示した。
2. 自己双対な8元構造:Spin(7)構造をもつ8次元多様体Mに、自己双対性が、2-形式の空間の既約分解によって、曲率テンソルに定義され、ファイバーがS^4である12次元ツイスター空間Fが構成できる。さらに、その上に、ファイバーがS^2である14次元ツイスター空間Zができる。Mが自己双対性をもつことと、Fがsemi-integrableな4元構造をもつことと、Zがintegrableな複素構造をもつこととは同値であることを示した。
3. Laplace方程式の基本解:複素空間の(複素)Laplace方程式の基本解のツイスター積分表示を、最大全ヌル平面全体のツイスター空間上に、グラフ理論の樹木の概念を援用して、ある閉微分形式で行なった。奇数次元は、Hadamardの降下法を利用した。
4. Monge-Ampere方程式:独立3変数以上の場合に、分解可能という概念を定義した。特性系のLagrange型、non-Lagrange型それぞれの中である種の方程式を特徴づけた。射影構造と、接触構造が定義できるシンプレクティック構造、及びキャリブレーションなどの幾何構造と関係があることを示した。
予定としては、純スピノル構造と(n,n)型共形構造、Lie接触構造、Lagrangian構造、及び例外群G_2の3つのタイプのツイスター理論を展開したい。さらに、シンプレクティック構造(さらに接触構造)をもつ空間での(sub-)Laplace方程式の解、特に基本解のツイスター的構成を行ないたい。そして、キャリブレーションであるspeciaILagrangianを、Calabi-Yau多様体からFano多様体に拡張して、モジュライの構造を調べたい。ミラー理論、超弦理論と関係がある。

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公開日: 1999-12-08  

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