研究課題
基盤研究(C)
1998年3月末までの4ケ月半の間、モスクワ大学のラトケビッチ教授が滞在された。この好機をとらえ、多孔質中の水と油の運動を記述するマスカット問題と呼ばれる非線形楕円形偏微分方程式に対する自由境界問題について共同研究を行った。教授の帰国後も継続している。マスカット問題の弱解を遷移層の厚さに対応する微小のパラメータεをもつ非線形放物形偏微分方程式のなめらかな解の弱極限として記述することを考えた。領域が球一殻のように対称をもつ場合あるクラスの初期値から出発した解の列については、このことが正しいことがわかった。結果は共著論文として発表予定である。
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