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1997 年度 実績報告書

楕円型偏微分方程式に対する粘性解と球対称解

研究課題

研究課題/領域番号 09640187
研究種目

基盤研究(C)

研究機関神戸商船大学

研究代表者

冨田 義人  神戸商船大学, 商船学部, 教授 (50031456)

研究分担者 村上 隆彦  神戸商船大学, 商船学部, 教授 (40031439)
井上 哲男  神戸商船大学, 商船学部, 教授 (50031448)
石井 克幸  神戸商船大学, 商船学部, 助教授 (40232227)
丸尾 健二  神戸商船大学, 商船学部, 教授 (90028225)
キーワード退化楕円型偏微分方程式 / 粘性解(viscosity solution) / standard solution / radial solution / 最大解,最小解
研究概要

科学研究費の助成のもと、課題の一つ「退化楕円型偏微分方程式に対するDirichlet問題」が研究分担者・丸尾健二氏との共同研究により,当初の目標以上の形で解決しました。
概要を述べます。次のDirichlet問題:
(].SU。[)
を考える。ここで,N≧2,g(t)=(t-a_1)^<λ1>(t-a_2)^<λ2>…(t-a_k)^<λk>(t+1)^<-λ^*>,0<a_1<…<a_k,0<λi<2(i=1,2,…,k),λ^*≧0.方程式はkコの球面|x|=a_k(k=1,2,…,k)上で退化していることに注意したい。(DP)を弱解の概念の一つ:「粘性解(viscosity solution)」の立場から調べて,次の結果を得た。
定理1 0<λi<2(i=1,2,…,k),λ^*≧0の仮定のもとで,(DP)はただ一つのradial and standard viscosity solutionをもつ.
定理2 すべてのi∈{1,2,…,k}に対して1≦λi<2ならば,(DP)のviscosity solutionは一意的である。よってviscosity solution⇒radialといえる。
定理3 あるi∈{1,2,…,k}に対して0<λi<1ならば,(DP)はmaximum viscosity solutionとminimum viscosity solutionをもち,これらの間に無数のviscosity solutionをもつ.
なお,この研究はすでに都立大,福岡大におけるシンポジウムで発表しました。論文作成中です。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 丸尾健二, 冨田義人: "Radial viscosity solutions of the Dirichlet promblem for semilinear degenerate EEs" Proceedings of the Seventh Tokyo Conference in Nonlinear PDE,1998. (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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