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1999 年度 実績報告書

並列処理向きの反復解法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09640305
研究機関岡山理科大学

研究代表者

仁木 滉  岡山理科大学, 総合情報学部, 教授 (30068879)

研究分担者 岩崎 義光  岡山理科大学, 総合情報学部, 教授 (70278901)
澤見 英男  岡山理科大学, 総合情報学部, 教授 (70098581)
岡本 直孝  岡山理科大学, 工学部, 教授 (00068909)
菅野 幸夫  岡山理科大学, 総合情報学部, 講師 (10289134)
平野 博之  岡山理科大学, 工学部, 講師 (60264115)
キーワード前処理 / 反復法 / 並列処理 / 数値解法 / 移流拡散問題
研究概要

本研究で得られた主な成果を示す。
1.1991年に提案された前処理行列(I+S)を改良し、パラメータを付加することによってその収束性を高めたものが(I+βU)型前処理行列であり、実験的に有効性を知った。ここで、行列S、Uはそれぞれ-Aの双上対角要素、狭義上三角要素で構成される。我々は、前処理行列を係数行列の逆行列の近似であるという視点から改めて前処理行列の導出を行うことによって、(I+βU)の数学的妥当性を導いた。
2.具体的な応用として一次反応を伴なう移流拡散方程式を境界要素法で離散したモデルの数値解法に(I+βU)型前処理法を適用した。その結果、従来最も反復回数が少ない方法として知られているBiCG-stab法と比較して約1/4のCPUタイムで解が得られた。ちなみに、BiCG-stabは解くべき問題によっては収束しない場合がある事が報告されている。また、前処理化行列に対してはSOR法とGauss-Seidel法の反復回数が一致する新しい知見を得た。
3.従来では数値解法が困難であった非対角優位行列を係数にもつ線型方程式の数値解法として(I+βU)型の前処理付Gauss-Seidel法が有効であることを示した。
4.前処理付反復法を並列計算を行うために、差分を行うときに独自の順序付けを行うことによって並列計算を可能にし、さらにその有効性を示した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 小代 慶子: "一般化優対角行列の判定法"日本応用数理学会1999年度年会講演予稿集. 196-197 (1999)

  • [文献書誌] 小武守 恒: "ラプラス方程式に対する(I+αS)型前処理付Gauss-Seidel法の並列化について"日本応用数理学会1999年度年会講演予稿集. 198-199 (1999)

  • [文献書誌] 木梨陽介: "2段階外挿SOR法"日本応用数理学会1999年度年会講演予稿集. 192-193 (1999)

  • [文献書誌] 平野博之: "Application of the preconditoning iterative method to computational fluid dynamics"Proceeding of RIKEN symposium Algebra and its Applications. 27-34 (1999)

  • [文献書誌] 仁木 滉: "The preconditoned Gauss-Seidel method"16th IMACS world congress 2000 on Scientific Computation. (accepted). (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2012-12-12  

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