まづ、近距離銀河団内での銀河衝突の調査にあっては、ラス・カンパナス天文台2.5mデュポン望遠鏡で撮られた写真乾板を用いて6個のAbell銀河団を調べ、銀河間ブリッジや特異な形態の銀河をサーベイし、銀河団当たり平均約50個を探しだした。また、イメージのスケールは1/6と小さいがよりdeepに観測されているUKシュミット望遠鏡でのSky Survey(J)フィルム上でこれら銀河のfaintな衝突痕跡を調査し、確認チェックすると同時に、新たに銀河団当たり10個の衝突銀河を見つけだした。 これら銀河の銀河団内での位置を測定すると同時に、その周囲の銀河の個数密度を求めるべく、一定マグミツ-ドより明るい銀河を全て拾い出す作業にとりかかる予定である。 zが0.1〜0.5程度の遠距離銀河団にあっては、ハッブル宇宙望遠鏡のア-カイバルデータを調べ解析する準備として、ワークステーションを購入し、データ解析用のソフトをインストールした。引き続き、ア-カイバルデータの取得および解析の習熟に努めている。
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