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1997 年度 実績報告書

半導体を用いた太陽硬X線スペクトル計の開発

研究課題

研究課題/領域番号 09640327
研究種目

基盤研究(C)

研究機関国立天文台

研究代表者

坂尾 太郎  国立天文台, 野辺山太陽電波観測所, 助手 (00225781)

研究分担者 西尾 正則  鹿児島大学, 理学部, 助教授 (70135383)
キーワード太陽フレア / 粒子加速 / 半導体検出器
研究概要

気球搭載用の太陽硬X線スペクトル計の開発に先立って、本年度は、導入したCdZnTe結晶および検出器系(プリアンプと高圧電源)の基本的な動作特性の把握を行なった。^<55>Feの5.9keV X線を使用した評価では、検出器に付設したペルチェ冷却器を用いて-30℃まで冷却した状態で、ラインX線の半値幅として〜1.1keVを得た(ΔE/E〜18%)。これは良好な値であり、数keV以上のエネルギー域での太陽硬X線検出器として、CdZnTeを利用する目処が立ちつつある。現在、さらに分解能を向上させるべく、検討を行なっている。また、-30℃程度の冷却で、良好なエネルギー分解能が得られたことから、気球搭載に向けて、比較的面積の大きなCdZnTe結晶をモジュール化してスペクトル計を構成した時でも、特別な冷却装置を用意しなくても(ペルチェ冷却のみで)、所期のエネルギー分解能(ΔE:【less than or similar】、2keV)を結晶自体としては十分に達成し得ると期待される。結晶をモジュール化した時の電気処理系の検討は、来年度の課題
上と平行して、来年度の開発に向けた環境整備として、増幅器や波高弁別器などの放射線測定機器モジュールの導入を進めた。また、高いエネルギー分解能をもつ半導体スペクトル計(本研究の場合はCdZnTe検出器)で太陽フレアの硬X線を観測した場合の、加速電子のスペクトルを得る具体的な手法と、その手法の適用限界について、文献調査を行ない、スペクトル計の設計およびデータ解析に反映するべく、検討を進めている。

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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