研究課題/領域番号 |
09640334
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
清水 肇 山形大学, 理学部, 教授 (20178982)
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研究分担者 |
田島 靖久 山形大学, 理学部, 助手
吉田 浩司 山形大学, 理学部, 講師 (80241727)
加藤 静吾 山形大学, 理学部, 教授 (70013422)
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キーワード | カイラル相転移 / BSOクリスタル / SPring-8 / レーザー電子光 / PWOクリスタル |
研究概要 |
この研究は、カイラル相転移への前駆現象の探索に必要な大立体角測定器の一部の最小単位を開発研究することを目的としている。 今年度は、大型BSOクリスタルを同時に複数個製造し、電子及びガンマ線ビームに照射してその特性を調べる予定であったが、大型クリスタルの複数個製造に困難をきたした。これは、前年度に確立したと思われていた大型BSOクリスタル製造の技術が未だ確立していないことによるものであった。 この研究は、本来、SPring-8におけるレーザー電子光を用いた実験(カイラル相転移への前駆現象の探索)に使用するガンマ線検出器の開発を行うものである。大型BSOクリスタルの大量生産に困難をきたしたため、本年度の予定を変更し、レーザー電子光ビームのバックグラウンドを測定することとした。実験はBL11XUビームラインで行われ、PWOクリスタル検出器を用いて、蓄積リング内の残留ガスによる制動輻射光が測定された。この測定により、1GeV以上の制動輻射光が、1秒間に最大500個検出された。BL11XUビームラインの直線部は、レーザー電子光ビームラインに比べて、約2倍の長さなので、実際には300Hz程度のバックグラウンドと推定される。これは、レーザー電子光の強度(1×10^6個/s)に比べて十分小さいことが判った。尚、このテスト実験では、前年度に開発したLINUXによるデータ収集プログラムが用いられた。
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