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1997 年度 実績報告書

中性子ハロ-核^<11>Beの磁気モーメントの測定

研究課題

研究課題/領域番号 09640356
研究種目

基盤研究(C)

研究機関大阪大学

研究代表者

下田 正  大阪大学, 大学院理学研究科, 助教授 (70135656)

研究分担者 森信 俊平  九州大学, 理学部, 教授 (50016078)
宮武 宇也  高エネルギー加速器研究機構, 助教授 (50190799)
高橋 憲明  大阪大学, 大学院理学研究科, 教授 (10028152)
清水 俊  大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (60294146)
出水 秀明  大阪大学, 大学院理学研究科, 助手 (50294153)
キーワード不安定核 / 磁気モーメント / スピン偏極 / アルカリ原子 / レーザー光ポンピング / 偏極電子 / 超微細構造相互作用
研究概要

任意の不安定核の磁気モーメントを測定するために、不安定核のスピン偏極を生成する一般的方法を開発することが、この研究の目的である。「任意の核」に適用出来るということに重点を置き、以下の、偏極陽子イオン源で採用されている方法を採用した。すなわち、
1.アルカリ原子Rbの最外殻電子のスピンを、レーザー光ポンピングによって生成する。
2.不安定核イオンとRb原子を衝突させ、偏極電子をイオンに捕獲させる。不安定核イオンは原子偏極する。
3.超微細構造相互作用により、原子偏極を核偏極に移す。
この方法を3Heより重いイオンに適用した例はないが、原理的には任意の核に適用できるはずである。ただし、陽子偏極イオン源ではあまり間題とならなかった二つのことに注意が必要である。一つは、不安定核イオンは一般に数が少ないため、電子補獲確率を出来るだけ高めるような条件を達成しなければならないこと、もう一つは、電子は一般にイオンの励起状態に補獲されるが、脱励起の際に生じる減偏極を出来るだけ小さくする必要があること、である。これらについて知見を得ることが、本研究の目的である。平成9年度、安定核ビームを用いた研究開発を行うためのテストベンチを、大阪大学核物理研究センターに製作することを開始した。現在、60%完成した。平成10年度の完成を目指している。この研究開発では、安定核のスピン偏極度を測定する方法として、ビームフォイル分光法を採用する予定であるが、そのような実験法の開発・確認を、テストベンチの一部分(完成部分)を用いて行った。結果は修士論文として公表されている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 下田,正: "液体ヘリウムを用いたイオン/中性原子のトラップ" KURRI-KR(京都大学原子炉実験所報告書). 15. 48-53 (1997)

  • [文献書誌] 谷本,明佳: "スピン偏極した中性子過剰核17Bのβ-delayed 中性子崩壊---核磁気共鳴とβ-γ-n同時計測の組み合わせによる新しい実験方法---" KURRI-KR(京都大学原子炉実験所報告書). 15. 75-80 (1997)

  • [文献書誌] 山本,佳史: "スピン偏極した中性子過剰核17Bのβ-delayed 中性子崩壊---実験結果と17C励起状態の構造に関する研究---" KURRI-KR(京都大学原子炉実験報告書). 15. 81-86 (1997)

  • [文献書誌] 谷本,明佳: "レーザー光ポンピングを用いた核スピン偏極生成" JHF-97-5(KEK Proceedings). 11. 75-82 (1997)

  • [文献書誌] 中沢,孝彦: "Rd の光ポンピング法におけるレート方程式" JHF-97-5(KEK Proceedings). 11. 83-86 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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