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1999 年度 実績報告書

超冷中性子の生成環境下での検出に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 09640360
研究機関東京情報大学

研究代表者

渡辺 正  東京情報大学, 経営情報学部, 教授 (20030786)

研究分担者 戎 健男  神戸大学, 理学部, 助手 (50090543)
キーワード準安定超伝導粒子 / 低温粒子検出器 / 超冷中性子 / スーパーサーマル法
研究概要

最終年度で約1年にわたり実験を行った。
その結果中性子の測定数が日にちの経過と共に穏やかに減少して行くことが判明した。この原因は錫球の周辺にある^6Li化合物が長期間の間にバックグランドの中性子と反応した結果錫球周辺部の^6Li化合物の減少によるものと推定される。
中性子源の有るとき、無いときで観測された転移数の平均値の差は3時間で4である。観測数値に変動が有り、得られた平均値の差4という数値は小さいが、我々としては低温の環境で中性子を検出出来たと考えている。超伝導微粒子を用いた粒子検出器の開発研究を行っているパリ大学のGeorge Waysand、リスボン大学のTom Girardらは我々の測定結果を評価している。2000年6月の"PARTICLE DETECTION&METASTABLE SUPERCONDUCTIVITY"(http://alf1.cii.fc.ul.pt/cryo)で発表するよう勧められている。
今後中性子を確実に検出できたと主張できる程度の統計量を得る為に、現有の線源よりも1桁強い線源を用いて再度測定を行い、低温環境下での中性子の検出を確立したい。我々の実験結果を当てはめれば、線源の有無の差が40前後になると期待できる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 戎健男、渡辺正: "準安定超伝導粒子による超冷中性子の検出"ICRR報告. 120-99-2. 65-77 (1999)

  • [文献書誌] 戎健男: "Cryo-EDM実験におけるSQUID磁束計"KEK-Proceedings. 99-4. 67-88 (1999)

  • [文献書誌] 戎健男、渡辺正: "準安定超伝導粒子による低温環境下での中性子の検出"応用物理学会・放射線分科会誌「放射線」. (印刷中).

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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