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1998 年度 実績報告書

超高エネルギー宇宙線のエネルギースペクトル

研究課題

研究課題/領域番号 09640365
研究機関愛媛大学

研究代表者

吉井 尚  愛媛大学, 理学部, 教授 (00036360)

研究分担者 水本 好彦  国立天文台, 助教授 (20219653)
江沢 康生  愛媛大学, 理学部, 教授 (30036371)
キーワード超高エネルギー / 宇宙線 / エネルギースペクトル / 核組成 / 空気シャワー
研究概要

チャカルタヤ山宇宙線観測所において100TeV以上の空気シャワーを観測している既存の空気シャワーアレイの一部を改良して5TeV以上の空気シャワーを観測する。この5TeV以上の空気シャワーを精度良く観測するためには空気シャワー中の粒子数密度の横分布を精度良く測定する必要があるので、空気シャワーの中心から距離10〜30mのところに21台の検出器を増設する。これにより空気シャワー中の総粒子数が精度良く測定でき、この空気シャワーの親粒子である一次宇宙線のエネルギーが精度良く求められる。また、その宇宙線の到来方向も精度良く求められる。
今年度はこの増設検出器の設営を完了し、装置の調整も完了したので、観測を開始しデータを収集中である。このデータ収集をDAT装置で記録するように設営したので大量のデータが高頻度で収集できるようになった。そのデータを解析して、装置の調整等の監視をしており、その観測装置のデータ収集状況を春の日本物理学会で報告する予定である。
吉井が東京天文台の水本のところに出張して、今後のデータ解析方針と方法について検討した。この観測における有効面積や観測精度の計算結果と観測結果とを比較したところ、空気シャワーの総粒子数や入射方向の測定精度がほぼ期待される結果であることが解った。
1999年8月にはアメリカのユタ大学で宇宙線国際学会が開かれるので、吉井が出席してそれまでに得られているエネルギースペクトルや到来方向の異常性の結果についての報告をする予定である。
来年度も観測を続行し、データ解析を行って、5TeV以上の一次宇宙線のエネルギースペクトルや到来方向の異常性を調べる。
この研究には日本-ボリビア空気シャワー共同研究グループのメンバーも共同研究者として参加している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y. Shirasaki, et al.: "The Chemical Composition of Primary Cosmic Rays with energies from 10^<15> to 10^<16.5>eV" Proceedings of 25th International Cosmic Ray Conference, Durban. Vol.4. 53-56 (1997)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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