研究課題/領域番号 |
09640368
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
山内 誠 宮崎大学, 工学部, 助手 (80264365)
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研究分担者 |
吉田 篤正 理化学研究所, 宇宙放射線研究室, 研究員 (80240274)
廿日出 勇 宮崎大学, 工学部, 助教授 (30221500)
高岸 邦夫 宮崎大学, 工学部, 助教授 (80041060)
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キーワード | トランジェント天体 / ガンマ線バースト / 人工衛星 / 観測 |
研究概要 |
HETE-II(High Energy Transient Explorer-II)衛星は2000年初頭に打ち上げられる。このための準備として前年度から引続き順次出来上がってきている検出器に対して、人工衛星打ち上げ時や、衛星軌道上での環境を想定した振動・衝撃試験、真空試験、熱真空試験を行なって、検出器がその環境に充分絶え得ることを確認した。また、X線検出器単体での試験だけではなく、人工衛星に組み込んでの各機器間の接続試験も行い、基本的には正しく動作することを確認した。 衛星が打ち上げられ定常観測に移行すると、データ解析の基礎となる校正データが必要となる。従って我々は、出来上がった全ての検出器に対して性能試験を行ない、HETE-II衛星搭載用X線検出器として要求されている位置分解能とエネルギー分解能を満足していることを確認するとともに、個々の検出器の校正データも取得した。 HETE-II衛星の軌道はHETE衛星とは異なり、検出器に感じるバックグランドが少ない赤道軌道に投入されるので、これまで宮崎大学に構築していた衛星地上局では交信できない。従って地上局を赤道付近に移設するための調査を行ない、発送のための準備も整えた。 HETE-II衛星とは別に、国際宇宙ステーションの日本実験モジュールに搭載する全天X線監視装置(MAXI)のX線検出器の試作設計と試験も行なった。この装置もHETE-IIと同じく突発的な天体現象を捜索することが、その主目的である。この試作器は1月に完成したところであるため、詳細なデータはまだ充分ではないが、エネルギー分解能について良好な結果が得られた。 さらに、実際の観測においては、我々が観測メンバーとして加わっている日本の衛星による観測データから、ガンマ線バーストが放射するX線のスペクトルには、二つののエネルギー範囲で折れ曲がりが存在することがわかった。このことは、スペクトルが変化することの可能性を示している。
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