研究概要 |
^<40>Ca(p,n)反応のデータ解析と,その殻模型・歪曲波ボルン近似による理論的解析とが進んでいる。予備的な結果について日本物理学会春の分科会で報告する。^<12>C(d,p)^<13>C反応のデータについても,束縛状態形状因子パラメーターを系統的に変えたDWBA計算,断熱近似計算などの解析が進んでおり,その予備的な結果を日本物理学会春の分科会で報告する。 ^7Be(d,n)^8B反応の天体核反応分光因子に関して,現在までにチェックした光学ポテンシャル依存性などの解析結果からS_<17>(0)が約18という値を得ている。この値はテキサスA&M大学で得られた値とほぼ一致している。 ^<6,7>Li(p,n)反応に関するデータのその解析結果についてはほぼ最終稿に近い形までまとめたが,さらにもう一度全体を通して検討中である。(n,n)反応についても同様に,ほぼ最終稿に近い形までまとめており,議論に引用した他のデータのチェックと全体を通しての検討が済み次第投稿する予定である。 このほか,東北大学で測定したアナログ状態への(p,n)反応の微分断面積をLane型のポテンシャルを用いて軽い核から重い核まで通して系統的に解析し,その結果から光学ポテンシャルのアイソベクトル部分について議論した論文を作成・投稿して,近くPhysical Reviewに掲載される予定である。また,かってインディアナ大学において行った^<17,18>O(p,n)^<17,18>F反応の0℃での断面積と偏極移行量の測定結果が論文としてまとめられ,同じくPhysical Reviewに掲載された。
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