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1997 年度 実績報告書

超近接信号分離とπ^+π^-原子崩壊の寿命測定

研究課題

研究課題/領域番号 09640376
研究種目

基盤研究(C)

研究機関京都産業大学

研究代表者

岡田 憲志  京都産業大学, 理学部, 教授 (90093385)

研究分担者 竹内 富士雄  京都産業大学, 理学部, 教授 (40121537)
キーワード量子色力学(QCD) / ハドロニック原子 / DIRAC実験(PS212) / ダブルパルス分離 / CFD / 遅延読出し / 位置検出型光電子増倍管 / ファイバホドスコープ
研究概要

π^+π^-原子崩壊の寿命測定による非摂動領域でのQCDの検証実験のために開発している超近接パルス分離装置を試作し、レーザおよびビームを用いて性能試験を行った。この装置を用いることにより、実験のトリガーカウンタであるシンチレーティングファイバホドスコープの位置検出型光電子増倍管(PSPM)読み出しを非常にシンプルにできる。
本年度は、装置の主要な開発部分であるダブルサイドCFD回路の中で、いまだ開発されていないトレイリングエッジ側のCFD回路の設計試作を行った。PSPM上にパルスレーザを照射して得られる出力パルスを遅延読み出しして試作回路の入力信号とした。購入したデータ収集用のカマックモジュールで波高値、時間信号を計測し、パルス波形、タイミングのジッタとパルス波高の間の基本的なデータを得た。またビームを用いたテスト実験のために、疑似的に近接ダブルパルスを発生するための可動型ファイバーシンチレータホドスコープを製作した。ダブルパルス分離は、基本的には0nsecから可能であったが、セカンドパルスが2nsecまでは両エッジのタイミングが少しずれるようで改良の余地があることがわかった。それより時間間隔が大きいと期待される結果が得られた。2nsの時間信号の分離つまり0.2mmの位置分離を達成できている。またダブルパルス検出の効率は、分離が3nsec近傍で少し小さくなるが、しきい値調節回路の改良で回復できる。
上記の改良とフロントサイドCFDを組み込んだモジュールを設計製作中であり、π^+π^-原子崩壊測定用トリガーホドスコープ検出器と組み合わせてビーム実験を行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] V.Agoritsas et.al.: "Read-out of scintillcting fibers using a weak cross-talk position-sensitive photomultiplier." Nucl.Instr.Meth.in Phys Research. (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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