• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

単一ヘテロ接合における2次元プラズモン励起の近接電磁場パターン

研究課題

研究課題/領域番号 09640390
研究種目

基盤研究(C)

研究機関北陸先端科学技術大学院大学

研究代表者

片山 信一  北陸先端科学技術大学院大学, 材料科学研究科, 教授 (30018270)

研究分担者 土家 琢磨  北陸先端科学技術大学院大学, 材料科学研究科, 助手 (40262597)
キーワードヘテロ接合 / 2次元電子系 / プラズモン / 遠赤外線放射
研究概要

本研究の目的は、単一ヘテロ接合に実現する2次元電子プラズモンのエバネッセント波に伴う近接場域の電磁場パターンを明らかにすることである.これは最近注目を浴びているニアフィールド顕微鏡をこのエバネッセント波を用いて実現できないか?、という着想から出発した.今年度は、これまでの研究の把握を行うとともに、エバネッセント光を放射光へ変換するために表面微細加工して付けた金属的(誘電的)グレーティングの役割に注目して、AlGaAs/GaAs単一ヘテロ接合について、次の2点の研究を行った.
1.2次元プラズマ励起に伴う面内電場パターンの計算
表面金属グレーティングゲートに電場印加した2次元電子系からの共鳴ラマン散乱実験により、波数の関数として、プラズマ分散関係の準振動的挙動が観測された.我々はこれが横方向密度変調に起因すると考え、そのプラズモン分散関係とそれに伴う電場、誘導電荷パターンの計算を試みた.横方向電荷密度超格子のプラズモン分散関係として実験と矛盾しない分岐ギャップの出現を見い出した.今後は本題の界面に垂直方向に沿った電場パターンを明らかにする.
2.2次元プラズマ励起からの遠赤外線放射
遠赤外域の固体光源として半導体ヘテロ接合における2次元電子プラズモンからの放射に注目する.周期が数μmの金属的および誘電的グレーティングを介するホット2次元エバネッセントプラズモンからの遠赤外線放射スペクトル強度とその偏光特性を明らかにした.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] S.Katayama: "Far-Infrared Emission Spectra from Hot Twe Dimensional Plasma in Heterojunctions" Solid State Electronics. 42(in press). (1998)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi