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1997 年度 実績報告書

高圧キセノンガスを用いたガンマ線スペクトロメータ

研究課題

研究課題/領域番号 09640496
研究種目

基盤研究(C)

研究機関埼玉県立衛生短期大学

研究代表者

柴村 英道  埼玉県立衛生短期大学, 一般教養, 教授 (30100605)

研究分担者 長谷部 信行  愛媛大学, 工学部, 教授 (10127904)
キーワード高密度キセノン / ガンマ線分光器 / 検出器 / エネルギー分解能
研究概要

本研究の目的は、高密度キセノン(HPXe)電離箱を製作し、ガンマ線た対する波高、エネルギー分解能等の特性を研究すること、この結果から希ガス液体のエネルギー分解能決定の機構を明らかにするための手がかりを得ること、及び、HPXe電離箱の高温、高放射線の悪条件下でのガンマ線検出器としての性能を確認することである。このため本年度は装置の設計、製作を行ない、測定のための回路系、温度制御システムを整備した。
はじめに、ガンマ線の測定データを解析するためのソフトウェア等を準備し、ゲルマニウムガンマ線検出器を例とした計算なども行い、検出器の最適化設計について検討した。また、柴村と長谷部はロシア、モスクワ物理工学大学にDmitrenko教授を訪問し、高圧キセノン検出器の設計等について議論した。この結果今後研究を進める上で教授の協力を得ることになった。なおこの旅費は他所から調達した。
電離箱は円筒型とし、中心にコレクタ、外周にカソードを置き、コレクタの周辺を遮蔽用のグリツドで囲むものとした。電離箱容器の素材としては当初チタンを予定していたが、ステンレススチールセもナ分な性能を発揮できる見通しが得られたのでステンレススチールを採用した。この電離箱についてはロシア、モスクワ物理工学大学のDmitrenko教授から中心的なパ-ツの提供を受け、これをもとに組立を行った。エネルギ分解能向上のために重要な低雑音前置増幅器は愛媛大学で長谷部が設計した。
また、キセノンガスは市販の高純度のものをさらに純化して使用する必要があり、このために超高真空のシステムとするが、純化装置などの準備はほぼ完了した。
本年度は測定回路系の整備、温度制御システム等に重点を置いて研究費を使用した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 長谷部信行: "月探査用γ線分光計の最適化" 愛媛大学・工学部紀要. 第17巻. 483-497 (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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