研究概要 |
西太平洋赤道域での2台のドップラーレーダーの観測データを用いた,熱帯の雲内の上昇流・下降流の高度分布解析から熱帯の雲群を構成する雲の平均構造を明らかにし,メソモデルによる数値実験で得られる雲の構造を比較することにより,熱帯の雲の鉛直構造を明らかにし,雲群の形成・発達にはたす「暖かい雨」と「氷晶雲」の役割を明らかにするために以下の研究を行なった. TOGA-COAREの集中観測期間に得られた2台のドップラーレーダーデータを用いて,赤道上の雲内の気流系のデータセットを作成し,雲内の上昇流・下降流の高度分布を解析した.また,熱帯の雲群のふるまいをシュミレートするために氷晶過程を入れたメソモデルを2種類テストし,それらのパフォーマンスをテストした.二次元モデルについては雲の発達過程の比較解析を行なった.
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