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1997 年度 実績報告書

複核金属錯体結晶における電子移動反応のフェムト秒ダイナミックスと位相緩和

研究課題

研究課題/領域番号 09640605
研究種目

基盤研究(C)

研究機関大阪大学

研究代表者

池田 憲昭  大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (70176098)

キーワード電子移動 / 金属錯体 / フェムト秒 / 結晶
研究概要

1.Ti:Sapphireレーザーへのキャビティダンパー導入による繰返し低減化と測定手法の確立
現在稼働中のTi:Sapphireレーザー(76MHz,0.5W,100fs)のパルスで手始めにフタロシアニン結晶膜(100nm厚)や溶液セルでポンプ・プローブ法による測定を試みた。その結果、信号は得られるものの再現性が非常に悪く、試料に与える熱的影響が意外に大きいことがわかった。そこでキャビティダンパーを導入して繰返し周波数の低減(10k-10MHz)と同時にパルス当たりのエネルギーを上げることを装置改良の第一目標にした。これは同時に発光の単一光子計数法の光源としても有用であるので、その検出系の整備も行なった。プラッグセルの調整が大変難しいが、現在回折効率の向上をめざして努力している。
2.混合原子価複核錯体や複錯塩イオンペアにおける系の探索と高速逆電子移動速度の測定。
これまで混合原子価錯体や錯イオン対でMMCTスペクトルが評価されている比較的相互作用の強い系でダイナミックスは検討されていない系としてプルシアンブルー型混合源子価錯体をモデルとして取り上げ、その合成と複錯塩単結晶生成の条件を検討している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] A.Islam et al.: "Dual^3 (d-d) Emission of [RhL_2Cl_2] (PF_6) (L=2,2'-bipyridine and 1,10-phenanthroline) in a crystal in the temperature range of 77-536 K." J.Photochem.Photobiol.A : Chem. 106・1-3. 61-66 (1997)

  • [文献書誌] A.Islam et al.: "Radiationless Transition of Ruthenium (II) Compounds of 2,2'-biquinoline and 2,2' : 6',2"-terpyridine in Solid." Inorg.Chem.37 (in press). (1998)

  • [文献書誌] A.Islam et al.: "Nonradiative Processes of Excited CT States of Ru (II) -, and Pt (II) -Compounds and Excited d-d States of Rh (III) -Compounds in the Solid State and at Higher Tempratures." Coord.Chem.Rev.(in press). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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