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1997 年度 実績報告書

新しいパルス磁場勾配NMR法による液晶の異方的並進ダイナミックスの研究

研究課題

研究課題/領域番号 09640618
研究種目

基盤研究(C)

研究機関岡崎国立共同研究機構

研究代表者

宮島 清一  岡崎国立共同研究機構, 分子科学研究所, 助教授 (30157648)

キーワード磁場勾配 / NMR / 拡散 / 液晶
研究概要

凝縮系における分子の並進運動を、振動や回転の自由度から切り離して選択的に測定する手法としてパルス磁場勾配スピンエコーNMR法がある。我々はこの手法をスピン間が強く双極子結合した系の,しかも異方的な拡散係数(D)テンソルの測定へと拡張するための方法を開発し,新たな分光器を製作した[Oishi and Miyajima,J.Magn.Reson.,Ser A 123,64(1996),宮島 大石、固体物理、31巻947頁(1996)]。本研究では、この手法を液晶のダイナミクス研究法として確立すること、及びそれを種々の液晶系に適用して物性研究を進めることを目指している。
当年度に得られた進歩は、(1)コンピュータ制御で16チャンネルの独立なパルスを発生できる高性能パルス発生器を開発、製作した。(2)前年度製作の磁場勾配発生回路を改良し、45Aのパルス電流によって11.3T/mのパルス磁場勾配を実現した。(3)リエントラント液晶OBBCの同族群について拡散係数テンソルの異方性を系統的に測定した。この実験研究はまだ進行中だが、拡散係数テンソルの異方性と分子の化学構造、液晶における凝集構造との関係を総合的に解明しようとしている。(1)については既に出版発表した[Toyoda et al,Rev.Sci.Instrum.68,3140(1997)]。(2)、(3)については3月に口頭発表を行う[大石、宮島、日本化学会年会(1998京田辺)]。
当年度に購入した備品のうち、液体窒素貯蔵容器は温度制御のための蒸発ガス吹き付け用に、電気マッフル炉電源は試料調製用に、電子計算機はパルス制御用に用いた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Toyoda, Yoshida, Oishi, & Miyajima: "Personal Computer-Controlled 16 Channel Versatile Pulse Geuerator for Nuclear Magnetic Resonce." Revirw of Scientific Instrumeuts. 68巻8号. 3140-3142 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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