• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

多座配位子を含む白金族金属錯体集合体の構築とその機能

研究課題

研究課題/領域番号 09640677
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東邦大学

研究代表者

山本 育宏  東邦大学, 理学部, 教授 (40087515)

キーワードTridentate Phosplune / Heteronuclear complex / Group ll mafals / Platinum complex
研究概要

(1)syn-[Pt_2(μ-dpmp)_2(XylNC)_2]^<2+>(dpmp=(ph_2PCH_2)_2PPh,Xyl=2,6-Me_2C_6H_3)と[AuCl(PPh_3)],AgPF_6あるいはCuX(X=Cl,Br,I)などのll族金属化合物との反応により[Pt_2M(μ-dpmp)_2(XylNC)_2]^<3+>(M=Au,Ag)(1)あるいは[Pt_2CuX(μ-dpmp)_2(XylNC)_2]^<2+>(2)がえられた。それらの構造はX線構造解析により決定された。(1)においてはPt_2Mは2つのdpmp配位子により架橋された骨格を持ち、Pt-Pt結合は存在するが、Pt・・・AuおよびPt・・・Ag距離はそれぞれ3.045,3.118Åで、その相互作用は弱い。(2)においては骨格は(1)と同様であるが、Cuに結合しているハロゲンイオンは末端のPtと相互作用していることがわかった、これらの錯体の相互作用を調べるためにEHMO法による分子軌道計算もおこなった。
(2)anti-[Pt_2(μ-dpmp)_2(XylNC)]^<2+>錯体はsyn-[Pt_2(μ-dpmp)_2(XylNC)_2]^<2+>を熱反応や光反応により容易に得られるが、異性体であるsyn-[Pt_2(μ-dpmp)_2(XylNC)]^<2+>錯体はこれらの反応の副産物として少量得られた。syn-錯体を選択的に得ることができる合成法を見つけた。syn-[Pt_2(μ-dpmp)_2(XylNC)_2]^<2+>をXylNCの1分子をトラップすることのできる錯体、例えば[Cp^*RhCl_2]_2や[(arene)RuCl_2]_2で処理することにより効率よく得た。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 山本, ら: "Incaporation of Group ll metal ions into a diplatinum center leading to Pl_2M Heterotrinuclear complexes supported by a tridentate phosphine ligands (M=Au,Ag,Cu)" Inorganic Chemistry. 36,8. 1571-1577 (1997)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi